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→method on!?

「彼氏に甘える方法」

そんな本を、気まぐれに友達から借りてみた。
友達はこれに載っている方法を実行して、何だか以前よりも彼氏と仲良くなれたらしい。
別にあたしは、乱馬と仲が悪いわけでも間が冷え切っているわけでもない。
でも、何となく興味があって、こうして借りてきたのだ。
…実は彼に「甘える」方法、っていうのが、あたしは良くわからない。
ううん、「甘える」っていうのは方法とかやり方とかを誰かに聞くんじゃなくて、自然にそうなっているべきなのかもしれない。
そう言うことを言っている内はまだまだ全然ダメなんだろうなとは、分かっているんだけど。
だからこそ、こうやってこんな本にも興味を持った。
「・・・どれどれ」
興味津々で、いよいよその本のページを捲ってみた。
中は、仲良さげのカップルの写真とそのシチュエーションに必要な会話らしきものが、シチュエーションごとに記されていた。
・・・何だか読んでいると、読んでいる方が恥かしくなってしまうような、会話。
こんな会話をカップルで交わすというのか?まさか、古の少女漫画じゃあるまいし・・・と、半分は呆れながら読み進むも、好きあっているカップルの間なら何でもありなのかしら?とも思わなくもなく。
「…」
どうにもこうにも、自分達に当てはめてのイメージができない。
だいたい乱馬が、
『おいおいどうしたんだよ、今日は甘えん坊だなあコイツう』とか言うとは思えないし。考えるだけで頭痛がする。
やっぱりこんな本に頼っているようじゃダメなのかなあ。

「…やーめた」
あたしは借りた本をパタンと閉じて、机の上にそのまま置いた。
そして、気分転換にお茶でも飲もうと部屋を出て居間へと向かった。

 

 

 

…その直後、
「あかねー。あれ?何だこの本」
お風呂から出て、何故か迷わずあたしの部屋に来た乱馬が、机の上の本を見つけてしまったこと、
そして、
「彼氏に甘える方法…?あ、あかねの奴俺に内緒でそんな努力を…くっ…」
見つけた本の内容を見て、乱馬が勝手に感動で胸を詰まらせていたこと、更には、
「よし、じゃああかねの望みどおりに思い切り甘えさせて…へえ、甘えん坊な彼女をその気にさせて押し倒す方法なんてあるのか。どれどれ…」
とか何とか言いながら、ベッドの中に潜り込みながらその本を熟読し、あたしが部屋に戻ってくるのをてぐすね引きながらまっていたことなど、あたしは知る由も無い。

 

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