CONTENTS
SEARCH
キーワードやタイトルでサイト内小説を検索したい場合はこちらからどうぞ。使い方が分からない場合は、上記の「How to use Search」をご覧下さい。
今夜、宇宙の片隅で
この空は、繋がっている。
例えどんなに、俺達が離れていようとも。
この空は、繋がっている。
例え世界の果てで俺が何かと戦っていようとも。
いつかは帰る、君の元へ。そう、この空を辿って、君の傍へ。
この空は、繋がっている。
あと少し、あと一山越えたらたどり着く事が出来る。
夜明けの燃えるような紅色も、
昼間の透きとおったようなブルーも、
夕暮れの黄金色の輝きも、
そして夜に見せる紺碧のその様も。
幾つもの光の世界を越えて、俺はそこへとたどり着く。
この繋がった空の向うで、俺と同じように空を見上げ、君は一体何を思うのだろうか。
朝日に染まる白い頬も、青い空の下で微笑む笑顔も。
少し拗ねたような表情で夕暮れの道を歩く姿も、そして夕闇に包まれた部屋の中で一生懸命に俺に抱きついていたその姿も。
この空を辿って君の元へとたどり着けば、また再び、そんな君に出会えるんだ。
今夜、宇宙の片隅で。
俺が眠れない夜、こうして空を見上げて君を思うように、
君も今夜、空を見上げているだろうか。
明日になれば君に会えるという、ただそれだけで、眠れなくなるほど嬉しくて。
明日は君の隣でこうして空を見上げている…そう信じて、俺は今宵目を閉じる。
今夜、宇宙の片隅で。
広く続く空の果て、きっとそこにいるはずの君を思い、今宵も夜は更けていく。
