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彼は一体何をした?(出会い編)

 

「だってさー」
「うるさいっこのスケベっ」
「しょうがねえだろー」
「どこがよっ」
「…」


…と、向かい合うこと、三十分。
お互い正座姿で、険悪なムードのまま乱馬とあかねは向かい合っている。
原因は、風呂場でお互い裸で対面してしまった事。
先に風呂に入っていたのは乱馬であったが、あかね曰く、「男と女は見られた重みが違うのよ」との事。
「裸を見られたのはお互い様じゃ…」
そんな事を今乱馬が言おうものなら、まず間違いなく鉄拳が飛んでくるだろう。



やれやれ、こんな強気で強情な女が許婚か。
全く先が思いやられるぜ。
…と言うより、俺は女にかまけてる場合じゃねえっ。一刻も早く中国に戻って、水をかぶれば女になるこのふざけた 体質を直さなくちゃいけねえんだ。
「…」
そう思って、それを口にしようとする乱馬と、
「…」
その乱馬を、今にも噛み付きそうな顔で睨みつけるあかね。


…言った所で、こいつ、きっと折れないんだろうなあ。


「はあ…」
「な、何よっため息ついて!ため息つきたいのはこっちよ!」
「…」


乱馬のため息と、あかねの荒い鼻息と。
そして険悪なムードが漂い続ける…二人の「初対面」の夜。

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