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あずさ:「かわいい物があるんですの!?うふふふふ…」
女性…こと白鳥あずさ、嬉しそうな表情で相談室の中に入ってくる。
あ:なんですの? な:かわいい物がお好きなんでしょう?そのために、わざわざコルホーズ学園から? あ:かわいい物がある場所には、どこにだってあずさちゃんは来るんですっ。本当は、シャルロットらし き黒豚を見つけたから追ってきたんですけど、この辺りで見失ったのです。 な:まー、良牙君たらまた迷子になってたのね。 あ:何か言いました? な:別に。それよりも、そう…シャルロットが。でもシャルロットは現在幸せな生活をしているみたいだから諦めた 方がいいかもね。 それよりも、シャルロットよりももっとかわいい物を、私が貴方にあげるわ。 あ:本当ですの!? な:ええ。(なびき、妖しいぐらいににこやかに微笑む。そして、先ほど部屋を整理して出てきたいらないガラクタ箱 を、あずさの前に差し出す。) あ:これは?(あずさ、差し出された箱の中を興味深そうに覗き込む。) な:これはね、この高校の中でしか手に入らない、とっても人気があ るオモチャなのよ。これに名前をつけて持っているだけで、とっても幸せに なれたりするみたい。 あ:あずさちゃんは別に、幸せになんてなれなくてもいいんですわ。か わいい物がほしいんです。 (あずさ、なびきの言葉に難色を示す) な:(ちっ…今回は一筋縄にいかないようね。ならば別作戦で…)あらそう。 だったら、ここにある小物を、貴方の部屋で貴方色に染めてあげればいいの よ。例えばね、これ。 (なびき、そういって箱の中から「九能帯刀十七歳の胸像」を取り出す。実はこれ、本来ならら んまとあかねが譲り受けた物だが、なんかに使えないかと、なびきがわざわざ引き取って取っていたもの。結局いら なくなって、こうして処分をしようとしているが…) あ:それは…なんだか、以前にいなくなってしまったあずさちゃんの『マルティー ヌ』に似ていますわ。 な:まあ、偶然?(わざとらしい口調で)もしかしたらこれを置いておいたら、マルティ ーヌが戻ってくるかもしれなくってよ?そう考えたら愛着が出てこない? (なびき、にこやかにそう言って、胸像をあずさのほうへと差し出す。) あ:言われてみると…ああ、マルティーヌっ。マルティーヌにそっくりですわっ。あずさちゃ んのマルティーヌっ。 (あずさ、胸像にすりすりとほお擦りをして、嬉しそうにそう叫ぶ。) な:…世の中広しといえど、九能ちゃんの胸像にほお擦りするのはこの子ぐらいよ ね。貴重な存在だわ。 あ:これはあずさちゃんが貰いますわっ。(あずさ、しっかりと胸像を抱えてなびきにそう叫ぶ) な:まあ、そう…残念だけど、気にいってしまったのなら仕方がないわね。 (なびき、わざとらしい口調でそう呟く) あ:よかったですねー、マルティーヌ!さ、あずさちゃんと一緒におうちへ帰りましょうねー。(あずさ、胸像ににっこりと 微笑む。そしてさっさと帰ろうと立ち上がるが、) な:よかったわねえ。…あら?ちょっとまって。箱の中にまだこんな物が… (なびき、そんなあずさを引き止めるべく、今度は何枚かのパネルを取り出す。パネルには、女らんま が写っている。が、よくみると写真はぶれている為写りは良くない。実は全て失敗作で、捨てるのにどうしようかと困 っていたもの、のようだ。…) あ:何ですの?それは。 な:これはね…あ、でもこんな事白鳥さんにいっても…(なびき、わざとワケアリ の口調であずさに振舞う) あ:なんなんですの? な:実はね、これ…本当は白鳥さんのパートナーの、三千院さんにお渡ししたかったのよ。 あ:まあ!三ちゃんに? な:ええ。なんでもね、三千院さんが、このパネルの主を見て「かわいい、かわいい、大好きだ ー!」って、昔言っていたような気がして。 …あ、こんな事を白鳥さんに言っても仕方がないわよね。三千院さんが可愛いって 言っても、白鳥さんはそう思うかどうか… (なびきがしおらしい口調でそこまで言った時、あずさ、強引になびきの手にしていたパネルを箱から奪い取る) な:まあ!何を…(なびき、妙に芝居がかった仕草でそう叫ぶ) あ:三ちゃんがかわいいといった物を素直に三ちゃんにあげるのはどうかと思いますけど、 それをわざと、あずさちゃんの手元に置いておいて三ちゃんをからかうのは面白いかもし れませんわねー。 な:まあ、そうなの。…あら?どうしてかしら。こんな所に油性のマジックが。 あ:まあ!ちょうどいいところに!それ、貸してください、ですわっ。 (あずさ、そういって、勝手にパネルにマジックで落書きを始める。が、) あ:…ビビアン? な:あら。 あ:これはビビアンって名前をつけますわっ。かーわいいー!!(あずさ、パネルの映像う んぬんよりも、落書きをした状態のその絵が気にいったようだ) な:あら、よかったわねえ。そうだわ、良かったら他のパネルにも落書きしてみたらいかが?あら、こんな所に 油性マジック色違い5本セットが…。 (なびき、わざとらしくあずさの前に油性のマジックを転がす) あ:ビビアン!レオナルド!…こっちはキャサリンにルドルフですわねっ。 (あずさ、数枚のパネルに落書きをして名前を付けると、しっかりと抱き締めるが) あ:ああ…でもこれじゃあ持って帰るのに大変ですわ。 な:そうねえ。あら?どうしてかしら…こんな所に「どんな物でも包める風呂敷包 み」価格1500円が… あ:仕方ないですわね。それ、あずさちゃんが買いますわ。(あずさ、なびきに1500円を差し出す) な:まあ!私が偶然持っていたものにお金を払ってくださるなんて…なんて優しい方?(なびき、そういう割りに は受け取ったお金を素早く金庫にしまう。そして、) あ:うふふふふー、さ、みんなあずさちゃんのおうちに帰りましょうねえ。 な:良かったわねえ。貰われていって、そのこたちも光栄だわ。 (…と、風呂敷を背負ったあずさを、怪しい笑顔のまま見送る) ![]()
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