| シ「乱馬ッどこ隠れたか!?」 |
な「あら、シャンプーじゃないの。いらっしゃい。乱馬君ならここにはいないわよ。
あかねのところじゃない?」 |
| シ「あかねのところ!?乱馬最近、あかねばっかりヒイキしてる感じするねッ」 |
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(シャンプー、そう言って悔しがる。)
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な「まあまあ。…そうだ。
じゃあ、暇つぶし…いえ、そんな報われない恋に悩んでるあんたに、あたしがいい事を教えてあげる |
| わ。」 |
| シ「いい事?それ教えてもらえば、乱馬は私を気にするようになるあるか?」 |
| な「ある意味ね。」 |
| シ「なら、教えて欲しいある。」 |
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(シャンプー、そう言ってなびきの目の前に足を組んで座る。)
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な「まず始めに。いーい?日本で誰かに何かを教えてもらう時って言うのはね、一番初めと最後に『謝礼』って
いうものを渡す習慣があるのよ。これは決して強制的に強要するんじゃなくて、
…そうね、いわば謝礼を渡す事でまず、教えてくれる相手とコミュニケーションをとることが出来ると考えた方が いいわね。
自分が渡した『謝礼』によって、相手から聞きだせる情報量も違うものなの。 |
| シ「そうなのだな。では、教えてくれる前に私がなびきに、渡すある。」 |
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(シャンプー、そう言ってお財布の中から2000円渡す。なびき、しっかりとそれを受け取って金庫に入れ)
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| な「次に。乱馬君のように優柔不断ではっきりしない男を振り向かせるにはね、ただ押してるだけじゃだめなのよ?」 |
| シ「?」 |
| な「ほら、押してだめなら引いてみろっていうでしょ?だから…」 |
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(なびきがそこまで言うと、)
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| シ「分かったある!じゃあ、乱馬の体、思いっきり突き飛ばした後、私の方に思 い切り引き寄せればいいのだな!?」 |
| な「うーん、それはどうかしら…?(って、恐ろしい事いうわねこの子)」 |
シ「私、力技には自信があるよろしぞ!」
(シャンプー、そう言って指をぽきぽきと鳴らしている。)
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| な「(何かホントにやりかねないわね…)それと後は…乱馬君みたいにナルシストな 男の子にはね、いかに彼がかっこよく見えているかを素直に伝えてあげた方がいいわね。」 |
| シ「あいやー、そうなのだな!?乱馬は、カッコいいある!私、乱馬は以上にカッコいい男、見た事ないね。」 |
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(シャンプー、そう言ってうっとりと手を合わせている。)
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| な「ほめて、ほめて、誉めまくるの。誉め殺してやんなさい。」 |
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(なびきがそう言ってうっとりしているシャンプーにさらにアドバイスすると、)
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シ「わかたある!乱馬のこと誉めて、誉めて、誉めて…その後…殺してしまうのはダメね、なら 半殺しくらいでいいあるか!?
乱馬がそれで喜ぶなら、私、力いっぱい乱馬のこと誉めて、誉めて、そし て半殺しにするね♪」 |
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(シャンプーそう言って嬉しそうに立ち上がった。)
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| な「半殺しってあんた…うーん、日本語って難しいわね。」 |
| シ「なびき、いろいろ教えてくれた事、感謝するある!これ、最後の『謝礼』あるぞ!」 |
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(シャンプー、なびきにまた2000円を手渡す。なびき、しっかりとそれを受け取って金庫へ)
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| な「ま、がんばんなさいよ。」 |
| シ「わかたある!それでは、私は行く!再見!」 |
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(シャンプー、意気揚揚と部屋を飛び出していった。)
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…この20分後。
「乱馬!乱馬はとてもカッコいいあるぞ!」
そんなシャンプーの声と、
「こ、コラシャンプー!何する…ぐわーッ!!!」
ドカッ…バキッ…
…なぜか悲痛な乱馬の悲鳴が、風林館高校内で響いていた。
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| …乱馬君、お大事に。 |
| それにしても、日本語って難しいのねえ。 |
| 「押してだめなら引いてみな」「誉め殺し」…あたし達にとってはたわいもない言葉だけど、シャンプーなんかにしてみれば、聞いたまんまのとおりの言葉、なのよね。 |
| 今日はいい勉強になったわ。そうだ、家に帰ったら、あかねにも教えてあげようっと。 |