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Realistic Simulation 後

家族が留守の、冬の日。
あたしと乱馬は、「もしも二人で暮らす事があったら?」というシュミレーションをして一晩過ごす事にした。
二人でお風呂に入る事になって、あわよくばそのまま・・・というタイミングで、お父さんがあたし達の為に頼んでくれた夕食の出前が届き、一旦ストップ。
火照った身体と激しく鼓動する胸を押さえ、そして中途半端のまま事が終わってしまった残念さを感じつつ、あたし達は運ばれてきた夕食を食べることになったのだけれど・・・。

「・・・」
「・・・」

・・・テーブルの上には、チャーシュー麺が二つに半チャーハンが二つ。デザートの杏仁豆腐がふた皿。
しかもサービスをしてくれたようで、名目は「半チャーハン」だけれど実質的には普通の「チャーハン」と同じ分量だし、チャーシュー麺に限っては、丼から溢れんばかりのチャーシューが盛り付けられていた。
普段じゃ絶対に食べる事ができない代物だ。育ち盛りで食べ盛りの乱馬なら、嬉しい限りだろう。
味だって、まあ猫飯店には劣るかもしれないけれど悪くは無い。
いつものあたし達だったら、ニコニコしながらありがたくこの豪華な夕食を戴いていたと思う。
でも今日に至っては、先程のお風呂場での出来事のせいもあって、あたし達は特に会話を交わすわけでもなく黙々とその豪華な夕食を食している。
沈黙に耐え切れずあたしがテレビをつけてみるも、 夕方五時半なんて、バラエティ番組と言うよりはニュース情報番組が殆ど。
やれ強盗が入りました、殺人事件が起こりました、交通事故が起こりました、政界汚職があります・・・最近のニュースは本当に痛ましいものばかりだ。
妙に暗いニュースがあたし達の間には流れ、余計に場の雰囲気は重くなっていた。
「・・・」
あたしは、ご飯を食べながらちらりと乱馬を見つめた。
乱馬は、無表情のまま夕食を食べている。特に何を言うわけでもなく、じっとご飯を見つめてただひたすら、食べている。
・・・女のあたしと違って、乱馬は本当に中途半端に先程お預けを食ってしまった。だから、身体も心もとりあえずまた平静を取り戻すには時間がかかるのかもしれない。
かといって、
「ご飯なんて後にしてやっぱりさっきの続きをしよう?」
そんな事をあたしから言うのもどうかと思う。 可哀想だけれど、あたしには放っておくしか出来ない。
とりあえずは、この食べきれないほどの豪華な夕食を片付けるのが先決だ。
「・・・」
あたしは、自分の食事へと目線を移し、乱馬にばれないようにため息をついた。
そして、あたしには明らかに量が多いご飯を再び食べるべく口に運んでいると、
「・・・」
不意に、乱馬があたしに向かって自分のチャーハンのお皿を差し出した。
乱馬のお皿はもう、もちろん空だ。チャーシュー麺だって、あたしが乱馬を観察している間に殆どなくなっている。
「?」
何だろう、欲しいのかしら。
そりゃ、明らかにあたしには食べきれないからあげるのは構わないんだけど・・・あたしがそんな事を考えながら首を傾げていると、
「それ。量、多いだろ・・・食べてやるよ」
「え?」
「食いすぎて具合悪くなっても、色々困る」
乱馬はそういって、あたしがまだまだ食べ残しているチャーハンを自分のお皿にとって食べ始めた。
色々困る、という最後の言葉は少し気になるも、
どうやら、あたしの普段の食事の量を考えて今日の夕食がどう考えても多いと感じていたらしい乱馬は、自分がただ欲しいからと言うわけではなく、あたしに気を使ってご飯を食べてくれようとしているみたいだ。
「・・・ありがと」
あたしも今日の夕食の量は多いと思っていたし、食べてくれるのはありがたい。
でもそれ以上に、あたしの普段の食事の量とか・・・そういうのをちゃんと知っていてくれた事がすごく嬉しい。
あたしが乱馬にお礼を言うと、乱馬は少し照れたような表情をして「早く食っちまわないと麺がのびるぞ」とぼそぼそと呟き、あたしから取ったチャーハンを食べていた。
「・・・」
出かけていたダンナサマを出迎えたり、お風呂に一緒に入るようなシュミレーションも必要だとは思うけど、
こんな風に、食べれないご飯とか食事の量とかをあたしが何も言わなくても分かって気を使ってくれる・・・そういうこともシュミレーションで知ることが出来て、良かったな。
他の家族が一緒だったら、あらかじめ量を減らしてくれたり別の人にあげたりも出来るけど、
あたしと乱馬が二人きりだったら、あたしが言わなくても乱馬がこんな風に食べてくれるって事だものね。
なんか、何か嬉しいな・・・こういうの。
色々とドキドキする事も多いけれど、今日、こんな風に二人きりでシュミレーション出来て良かった。
あたしは、あたしの分までご飯を食べている乱馬を見ながらこっそりとそんな事を考えていた。






ご飯を食べた後、まずは乱馬が夕方に流しそびれた汗を流しにお風呂に入った。
あたしはその間に歯を磨いたり、そして食べ終わった食器を洗って玄関先に出したりしていた。
こういうのはいつも、かすみお姉ちゃんや早乙女のおば様がやってくれていたんだけれど、改めて自分でやってみると何だか不思議な感じだ。
食べ終わった後、こうやって後片付けをしてくれる人がいるのって、本当はすごく幸せな事なんだなあ・・・そんな事を改めて思ってみたり。
でも、もしも本当にあたしが乱馬と二人だけで暮らすことになったら、こういうことは殆どあたしがやるんだもんね。
うんうん、これもいいシュミレーションだ。あたしはニコニコとしながら、台所のシンクで手を洗ってそんな事を思っていた。
と、
「・・・何をニヤニヤしてるんだ?」
「わ!」
・・・いつの間にお風呂から出てきていたのか。
乱馬があたしの背後からそんな声をかけてきた。
「な、なによっ・・・びっくりするじゃないの!」
いるはずの無い人に不意に声をかけられるとびっくりする。気を抜いていたら尚更だ。
あたしは不意打ちに驚いてドクン、と大きく鼓動する胸を押さえながら慌てて振り返ると、
「ちょ、ちょっと何よっ・・・そ、その格好はっ」
・・・あたしの背後にいた乱馬は、上半身だけ裸で、首にタオルを下げている以外は上は何も着ていなかった。下は、ちゃんとズボンを穿いていた。
いくらお風呂上りとはいえ、そして見慣れているとはいえ。ガッシリと鍛え上げられた眩しい上半身を奔放に見せられるとやはり照れる。
自分も何も来ていなければ、見慣れているわけだしもう少し反応が違うのかもしれない。
でも、台所という場所でしかもあたしは服を着ていて・・・このミスマッチな状況にあたしが思わず顔を赤らめてどもってしまうと、
「・・・終わった?」
「えっな、何が・・・?」
「だから、片付けとか全部終わった?」
乱馬はそんなあたしの問いには答えず逆にそう質問すると、あたしの身体に素早く腕を伸ばして自分の方へと抱き寄せた。
「っ・・・」
お風呂上りの、石鹸の香りのする温かい肌のぬくもり。あたしの真っ赤な頬を暖めるかのように、むぎゅっと押し付けられた。
あたしの胸は、ドクン、ドクンと大きく鼓動した後、急激にトクトクトク・・・と速度を速める。
「お、終わったけど・・・その・・・」
夕食前には、もっとたくさんくっついて、そして別のことをしていたというのに。こんな風に台所で、上半身が裸の乱馬に不意に抱きしめられただけで何だかあたしは動揺していた。
ぎゅっと抱きしめられていると、ドキドキとしている胸の鼓動を、乱馬に聞かれてしまうのではないか・・・あたしはそんな事を思い急に不安になる。
「・・・」
乱馬はそんなあたしの身体をぎゅっと一度強く確かめると、あたしの髪に軽くキスをしてそっと頭や、背中を撫でる。
そう、夕食前と同じように。
「・・・乱馬」
あたしが小さな声で乱馬にそう呟き腕の中からそっと顔を上げると、
「・・・我慢してたんだけど」
「うん・・・」
「・・・もう、待てなくなっちゃった」
「らっ・・・」
「あかね」
乱馬はそこまで言うと、顔を上げたあたしのその唇にそっと、キスをした。
そのキスはとても優しくて、そしてすぐに唇を離されてしまったけれど・・・とても熱かった。
唇から彼の体温が流れ込んでくるような、優しいけれど情熱的なキスに、あたしは思わず吐息を洩らす。
「・・・」
キスした後って、何度してもそうなんだけど・・・ちょっと照れる。
顔を見たいんだけど、何だか気恥ずかしくて、でも見つめたくて・・・そんなどうしたらよいか困った表情であたしが乱馬を見つめていると、
「さあ、ワカオクサマ」
「な、何よー・・・」
「もう一度さっきのあれ、言ってくれよ」
「さっきのあれって?だって、もう・・・」
さっきのアレ、というのは『ご飯にする?お風呂一緒に入る?それとも・・・』ってヤツだ。
もうご飯も食べてしまったし、お風呂だって乱馬は入ってしまった。
今更聞いたとしても選択肢はその、一つだけしか・・・あたしがそんな事を思っていると、
「だからー、もう選択肢は一つしか残ってないだろ?」
「う、うん」
「だったら、ダンナサマに聞くのは一つしかねえだろうが」
「何?」
「居間でするか、部屋でするか、それともココでするか・・・」
「なっ・・・」
「俺としてはもう、ココでもいいんだけどな」
乱馬はそういって、再びあたしの唇に吸い付くようなキスをした。
「っ」
無防備だったあたしの唇はあっという間に乱馬に奪われ、そして今度は舌を唇の間から割りいれられ絡められてしまう。
まるで、体中の力を吸い取るようなキスに、あたしの足はかくかくと力を失って震えている。
しっかりと乱馬にしがみついていないと、床に座り込んでしまいそうだった。あたしは、自然に乱馬に抱きつく力を強くしていた。
乱馬は、そんなあたしの身体を同じように強く抱きしめながら、シンクへとあたしを背もたれさせるようにそっと身体を押してきた。
そうする事で、あたしの身体は腰の部分で支えられ床に沈まなくても良くなった。さっきと違って、シンクの上に座るわけではないから腰が冷える事もない。
「ん・・・」
何度も、何度も角度を変えては唇を押し付けられ吸い付きあい、そして舌が絡み合う。
呼吸も奪われるようなキスでも、何故か離れたくなくて自分からも求めてしまう。
甘い吐息が口から洩れれば、乱馬はそれまで以上に自分の身体をあたしへとぎゅっと押し付け、そして唇を奪う。
シンクに腰をつけ乱馬と抱き合っているあたしの太ももに、何か堅いものが触れていた。
ズボン越しだけれど大分熱くなっているその部分は、その内「偶然」触れているのではなく「故意に」むぎゅっと、あたしの太ももへと押し付けられた。
「乱馬・・・」
ふとキスを離し、あたしが視線を自分の太ももへと落とすと、
「うん・・・」
乱馬は、少し恥ずかしそうな表情で小さな声で返事をした。
乱馬としてみれば、夕方は中途半端にお預けを食ってしまったし・・・気持ちと身体だけはもう「そのつもり」なのに機会が無かった、という状態なのだろう。
こんな風にまた唇を重ねお互いの体温を感じあうように抱き合っている状況だと言うのなら、また先程の続きを・・・と思うのも無理は無いのかも。
女の子のあたしと違って、男の子は色々と大変みたいだ。
・・・
「・・・」
でも、この台所でさっきの続きをするのはどうなのかなあ・・・あたしがそんな事を思っていると、乱馬はそんなあたしにはお構いなしに、片方の手ではあたしの背中や腰を撫で、もう片方の手であたしのスカートから覗いている太ももを撫で始めていた。
「ひゃっ・・・」
空気に触れてひんやりとしていた太もも。乱馬の温かくて大きな手で撫でられると、電気のようなゾクゾクとした刺激的感覚があたしの体中を走りぬける。
ゾワゾワしてくすぐったくて・・・あたしが思わず身を捩ろうとすると、乱馬はそれを許さずそのままクイッと、あたしの身体をシンクへと押し付け固定してしまった。そして、軽く指を滑らせるような仕草をしながら太ももに触れている手を徐々にスカートの中へとあげていく。
スカートの中に滑り込んでいた乱馬の手は、あたしの足が閉じているその内側に滑り込むように入り込み、そして・・・下着で覆っているその部分へと触れた。
「や、やだっ・・・こんな所で・・・」
つん、ツンとまるで下着の上からその感触を楽しむかのように触れる乱馬の指。その内、下着の中央部を執拗に指の腹で押したり擦り始めた。
その部分は、キスしたり抱きしめられたり、肌に触れられたり・・・たくさん愛されれば愛されると熱くなる、場所。
今も、キスをして抱きしめられ、そしてこうやって何度も触れられているだけで、熱くなり始めていた。
触れられ続けると、その部分は小さな豆のような膨らみを帯びてきていた。
「ん・・・や・・・」
グチュッ・・・とした妙な潤んだ感触が、その部分を通して下着の下に広がる。
どうやらあたしの身体も、自分ではそれほどとは思っていなかったけれど、夕方の出来事のせいで普段とは違っていたようだ。
普段よりも幾分か工程が少ないと言うのに身体が、反応している。
熱い。熱くて、堪らない。
触れられるだけで、何か熱いものが身体から溢れるような気がした。恥ずかしくて、でも自分ではどうにも出来なくて・・・あたしは思わずキュッと目を閉じカタカタと震えた
「何、今の音」
そんなあたしに対し、乱馬は耳に囁くようにその部分を指で触れ続ける。
あたしの身体をこんな風にしてしまったのは、彼。それが何の音なのか、そして自分の指でも感じているはずのその感触の正体をあたしに聞くのは、本当に意地悪だ。
「・・・」
あたしがイヤイヤ、と首を左右に振ると、
「・・・」
乱馬はちょっと意地悪い笑顔で笑うと、自分があたしに触れている指をそっと離しあたしの唇へと押し当てた。
「っ」
・・・しっとりとした、感触。特有の、ツンとした匂い。それは、夕方お風呂場で嗅いだあの匂いと同じだ。
「や・・・」
決して、性欲に貪欲と言うわけではないはずなのに身体の方はどうして反応をしてしまうのか。
自分の心と頭と身体の釣り合いがよく分からず、あたしは更に顔を赤らめてしまう。
そんなあたしに対し、乱馬は、
「・・・あかねもしたかったんだ?」
「ち、違うもん」
「二人で暮らしたら・・・場所、選ばないかも」
「!」
「新婚さんなんて、そんなもんかしれないぜ?ワカオクサマ」
そう耳に囁きながら、もう片方の手でぐいっと腕を回しこみあたしの身体を支えながら、あたしの上半身を優しく撫で回しはじめた。
その手は、服の上からウエストを撫でわき腹を撫で・・・やがて胸を執拗に撫で回すようになった。
下着に補われツン、と上を向いているあたしの胸。
下半身を愛撫されているせいもあり、その胸の中央は服の上からも分かるようにぷっくりと形を顕していた。
乱馬はそのぷっくりとしている先端部分を、軽く爪で引っ掛けるようにしながら何度も触れはじめた。
「いやあっ・・・んっあんっ・・・」
下半身にも指を滑らせられ、胸も敏感なその先端部分を触れられて、あたしの身体がビクンビクン、と仰け反った。
頭が真っ白になるような、ゾクゾクとした感触。触れられる部分は熱く、熱く熱を持つ。
「あっあっ・・・やっ・・・」
あたしの呼吸が、徐々に乱れ始めた。口からはもう、吐息しか洩れてくれない。
そのあたしの口を、また乱馬はキスで塞いでは離れ、の繰り返しだった。
そんな乱馬の呼吸も、もう大分乱れている。そして、呼吸が乱れるのと同時に指の動きももっと、早く強いものへと変わっていた。
下半身を下着の上から、そのくっきりと形を顕し熱くなっている豆のような部分を触れていた乱馬の指は、いつの間にかその下着の隙間から直に・・・その部分を触れていた。
身体と同様に熱くなり、そして周りへじんわりと溢れるくらい潤んでいるその部分を、乱馬の熱い指の腹がキュッと摘むような素振りをさせる。
「やあっ・・・だ、ダメだよ・・・」
シンクで支えているはずの腰が、かくかくと力を失いあたしの身体を床に沈めようとする。
自分が今何をされているか・・・それを考えると、更に力が抜けて顔が赤くなる。
身体中に、またゾワゾワとした電気のような感覚が走り抜けていった。
きっと、身を捩って乱馬の手を振り払えば、この感覚は収まるのかもしれない。
乱馬の手を振り払う事はできなかった。あたしの身体は、すでにこのゾワゾワとした身体中を駆け巡る熱い感覚に再び支配されていた。
「・・・」
と。
乱馬は、そんなあたしの下着から指をスッ・・・と抜き、シンクに押し付けているあたしから離れた。
「・・・乱馬?」
どうしたのだろうか。「やだ」といったから、止めてくれたのだろうか?
でも、「やだ」って言った所で乱馬はそれでいいのかな?そしてあたしだって・・・
「・・・」
あたしがカクカクと力の入らない身体を必死で支えるようにして立ちながら乱馬を見ると、
「・・・あっち行こ」
乱馬は、何を思ったのか不意にあたしの身体を抱き上げて、そして居間へと連れてきてしまった。
「ら、乱馬?」
さっきまで、「ココでしようか」とか何とか言いながら、強引に台所であんな事をしていたくせに。何で今更場所を?
あたしがそんな事を思い乱馬を見つめていると、
「だってさ、台所じゃ冷たいかなと思って」
「え?」
「・・・今からコウイウコトするのに」
乱馬はそんな事を言いながら、居間に連れてきたあたしの身体を、そっと降ろして寝かせた。
その部分は、畳の上にコタツ敷きが更に敷いてある部分。
その部分ならばクッションもあるし、それに居間にかかっている暖房のおかげで寒くも無い。
「・・・」
あたしが横になりながら乱馬の姿を見つめていると、乱馬はそんなあたしの足をくいっと立たせるようにして両手で掴んだ。
そして、強引にその足の間に割り込むように自分の身体を滑り込ませると、
「やっ・・・ら、乱馬っ・・・」
・・・なんと、下半身を覆っていた下着をするり、と素早く足を伝わせて脱がせてしまうと、その顕となった熱い部分へと顔を埋めた。
指で触れられるのだって恥ずかしいと言うのに、顔を埋められたと言う事は・・・直接、しかも舌で触れると言うのか。
電気もこうこうと点いたこの居間で、こんな事・・・と、あたしが身を捩ろうとするも、乱馬はスカートの下のあたしの太ももをがっしりと両手で掴むように押さえつけると、その顕になって部分へとそっと、舌で触れた。
「ひゃんっ・・・」
ビクン、とあたしの身体が弓なりに跳ね上がり仰け反った。
乱馬はその反応を楽しむように、下着の上から触れている時にくっきりと形を顕にした部分を唇に軽く含む。
飴を転がすのと同じような感覚で、唇に含まれ舌で転がされるその部分は、ゾワゾワとした感触を先程よりも強く、あたしの身体へと流し込んでくる。
「や、やだっ・・・恥ずかしいからっ・・・」
自分でも滅多に見ないようなその部分を、まさか舌で触れられているなんて・・・と、考えるだけで頭の中が真っ白になった。
唇のふんわりとした感触とザラリとした舌と小刻みな動きと。生暖かいその感触に、ガクガクと自分でも腰が震えているのが分かった。
恥ずかしくて乱馬を引き剥がしたいのに、でも舌で触れられる下半身が熱く溶けてしまいそうだった。
力が入らなくて、あたしは彼のその愛撫から逃れる事が出来ない。
「あっやっ・・・んっ・・・んっ・・・」
・・・その内。
あたしは自分でも無意識に、自分の顔を埋めている乱馬のその頭を、キュッ・・・と自分へと押さえつけていた。
最初は強引に押さえつけられ開かされていたはずの足も、まるで自分でも乱馬を補助するかのように開いていた。
まるで、カエルみたいな格好だ。でも、どうしても足を閉じる事が出来なかった。
「・・・」
そんなあたしの様子に、乱馬も気がついたようだった。乱馬は更に舌の動きを早めると、自分の身体をぐいっと更にあたしへと押し付けた。
「あっあっんっやっ・・・」
電気で全てを照らし出された居間の中で、あたしの口から洩れる甘い吐息と、そして乱馬の舌で翻弄されるあたしの身体から発せられる潤んだ音、そして彼の乱れた呼吸が静かな居間の中にやけにリアルに響いていた。
「ああっあんっ・・・」
自分に埋められる乱馬の頭をぐっと自分へと押さえつけるようにして、その部分から身体中に駆け巡る刺激にあたしは耐えようとしていた。
頭の中が真っ白になりそうで、身体中が熱くて、疼いて堪らなかった。
特にゾワゾワとする下半身が、寝かされているコタツ敷きの上でビクビクと震えている。
そんなあたしの身体に、再び夕方お風呂場で訪れた熱い「波」が押し寄せ始めていた。
足の指先から徐々に湧き上がり、そして熱い下半身を経過し、上半身へと流れ始めたら急激に速度を上げてあたしの身体を駆け上ってくる。
「ら、乱馬っ・・・」
その熱くて疼いて、そして震えるような感覚にあたしが思わず乱馬の名前を呼ぶと、
「・・・いいよ」
乱馬は一言そう呟くと、更に舌の動きを早め吸い付く力を強くした。そうする事で、更にあたしの身体を駆け巡る感覚が熱く、そしてスピードを増す。
「いいよ」というのは、その波にあたしが呑まれて昇りつめてもいいよと言う事だ。
この状況では、乱馬は一緒にその感覚を昇りつめることは出来ないというのが分かっているから、あたしにだけは、とそう言ってくれたのだ。
「ん・・・んんっ・・・」
ビクンとあたしが腰を痙攣させるように震わせて身を捩ると、乱馬が唇に含んでいるその部分へ軽く、歯を立てた。
「あんっ・・・」
ゾクゾクッ・・・と強い波が、歯で触れられた部分を通してあたしの身体を駆け抜けた。あたしは、乱馬を押さえつける力をギュッと、強くする。
それを期に、押し寄せてきていた波が、更に速度を上げてあたしの身体を駆け上りそして浸食していた。
やがてそれは、まるで頭の天辺から突き抜けるような熱いものへと姿を変え、そして・・・
「いやああ・・・!!」
ビクンッ!
・・・大きな波があたしの身体全てを浸食し、あたしの頭を一気に真っ白にした。
耳も、肌も、そして顔も・・・真っ赤に火照り、身体中がビクビクと痙攣していた。
ビクン、ビクン・・・と、自分の意思とは別に身体が何度も大きく痙攣し、そして「ああ・・・あああ・・・」と吐息を洩らしていた。
「・・・」
乱馬は、そんなあたしの手からそっと頭を逃し、ズルズル・・・とあたしの上半身へと身体を伸ばしてきた。
あたしの足は、パタン、とだらしなく力を失って、開いたままの状態だった。
こんなカエルみたいな格好で恥ずかしい状態・・・本当は見ないで、と跳ね除けてしまいたかった。
でも、あたしの身体中を浸食していた波がじわじわと引いている今の状態では、全く身体に力が入らない。
あたしが、あたしの上半身へとずるずると身体を伸ばして姿を見せた乱馬をじっと見つめていると、
「あかね」
乱馬は優しくあたしの名前を呼ぶと、カタカタと震えながら吐息を洩らす唇へとキスをした。
「乱馬・・・」
あたしが、震えたままの腕を何とか伸ばしてそんな乱馬へと腕を回すと、
「・・・するよ?」
乱馬が、唇がわざと触れるような距離で唇を離し、あたしにそう呟いた。
そんな乱馬の下半身が、あたしの未だ熱く、先程まで顔を埋められた部分へとズボン越しに触れていた。
台所にいたときよりも、よりくっきりとした熱く滾る部分が、あたしの肌へと直にあたっていた。
「うん・・・」
こうやって抱きついていると、既に上半身裸の乱馬の胸の鼓動が、あたしの洋服越しにも伝わってくるかのようだった。
そして乱れた呼吸も、何だかとてもくすぐったく、そして・・・愛おしく感じる。
あたしは、素直に乱馬にそう答えた。
すると乱馬は、そんなあたしに一度嬉しそうな表情をしてみせると、チュッ・・・と優しくキスをした。
そしてあたしから一度離れると、さっと後ろを向いて素早く穿いていたズボンを脱いだ。
そのまますぐにはあたしの方へは倒れてこないで、なにやらズボンのポケットから取り出しコソコソとしている。
いわゆる避妊具を付けているらしい。
普段からポケットに入れているわけではないだろうから、多分お風呂から出て台所へ来るまでの間にこっそりと、忍ばせておいたのだろう。
「・・・」
あたしがそっと身体を起こし、そんな乱馬の様子をじっと見ていると、乱馬はそんなあたしの方を振り返り、再び床へと押し倒した。
そして、
「・・・本当は、シュミレーションだからコレ、付けたくないんだけど」
「あんたって人は・・・」
「でもなー、コレばっかりは、本番と同じシュミレーションじゃだめなんだよなあ」
ああ、でも俺的にはそのあたりは割りと柔軟的に・・・とか何とか、乱馬は勝手に一人で葛藤をしているみたいだったけれど、
いくら許婚で、そしてお互いも将来結婚するつもりでいても、一応はまだ高校生な訳で。
あたしも、気持ちはその、シュミレーションをリアルにしてもいいかなとも思うけれど、やっぱりもしもの事を考えると・・・と、今日は乱馬に我慢してもらうことにする。
「ごめんね」
「しょうがねえよ、そればっかりは。それに、一杯部屋から持ってきたからたくさん使わないとな」
「・・・」
・・・どっちの方がよかったのか。
一瞬悩むも、それでもちゃんと自分達の事情を理解して欲望だけで事を進めない乱馬に感謝をし、あたしは乱馬にそっと腕を回した。
「ワカオクサマ」
「もー、その呼び名は止めてくれますか?ダンナサマ」
「へへ・・・でも、きっと二人で暮らしたら、こういう風に毎日、過ごすのかなって」
乱馬はそういって、あたしに抱きついて頬を寄せたりしながら、スルリ・・・と手際よくあたしの着ていたセーターと下着を取り去った。
お互いの体温を、もっとしっかり感じあいたい。そう思ったのだろう。
「・・・」
あたしは、素肌の状態でそれまでよりも強く、乱馬に抱きついた。
生暖かくて、そして口触りがとても優しい。
子供の頃、口触りの良いタオルケットを何度も唇に押し付けて感触を楽しんだ記憶があるけれど、その時よりももっともっと、心地がいい。
身体を触れあい、押し付けあう。むぎゅっと押し付けあった肌の間で、あたしの小ぶりなお椀型だったはずの胸が、ぐにゅっと潰れているのが上から見えた。
でも潰れているけれど少し押すだけで元の形に戻ろうとするその弾力を、乱馬はわざと楽しむように身体を擦り付けるようにして堪能している。
ちょっとくすぐったいけど、でも何だか止めることができない。
あたし達は少しの間、そのままお互いの身体を抱きしめあってその肌の感触を感じあっていた。
と、その内。
乱馬が弾力を楽しんでいたあたしの身体からそっと、離れた。そして、先程と同じように太ももをくいっと掴んで広げる。
「・・・」
あたしが乱馬をじっと見つめると、
「・・・消す?」
「え?」
「電気・・・消して欲しいんだろ」
高ぶった気持ちが一心に集まっている自分の熱く滾る部分を、あたしの中へとねじ込もうとするその前に、乱馬がふとそんな事を呟いた。
そう、現在居間の電気はこうこうと点いているのだ。
「・・・」
本心としては、消したい。でも・・・男の子って、実は電気をつけたまましたいって話、誰かに聞いたことがある。
普段だってあたしの部屋でコウイウコトをする時は、電気を消している。夕方お風呂場でだって、電気をつけずに薄暗いままだった。
こういう時は、どうすればいいんだろう・・・あたしが答えに困っていると、乱馬はあたしが答える前に少し手を伸ばして、電灯からぶる下がっていた電気のスイッチの紐をくいっと引いた。
パッ、と居間の消え、辺りが暗くなった。
「乱馬・・・」
いいの?とあたしが乱馬を見ると、
「んー・・・本当はあかねの身体、もっと見たいんだけど」
「・・・」
「でも、消したいんだろうなって思うから、それで良いよ」
それに、この後お風呂もまた一緒に入るからその時に良く見るし・・・実はこの最後の部分は小さな声でボソボソと言っていたため、あたしの耳には入ってこなく聞こえなかったわけなんだけれど、
「・・・ありがと」
何も知らないあたしは、素直に乱馬の優しさに感謝をして彼に笑顔を見せた。
乱馬はそんなあたしを一度だけぎゅっと抱きしめると、再びくいっとあたしの足を掴み、そして少し押し広げた。
そして今度はそうする事で顕になった部分・・・そう、蕾のように小さな、そして熱くなっている部分へと自分の欲望の丈をゆっくり、ゆっくりと押し入れ始めた。
小さな蕾は、その熱く滾る部分をゆっくりと受けれていく。
先程からの行為で、十分すぎるほどその部分は潤滑しているはずだった。それなのに、元々が狭いその場所を異物がねじ込まれるとやはり、こじ開けられるような圧迫感を感じるものだ。
腰をゆっくりとあたしへと押し付けるように、奥へと動かす乱馬。
「はあ・・・」
あたしは、そんな彼の動きによって感じる下半身の圧迫感を、大きく深呼吸をしながら何とか受け入れる。
「んん・・・」
乱馬が奥へと入り込めば込むほど、あたしの身体の奥は違和感を訴え続けていた。
どんなに回数を重ねても、この感覚が無くならないのは不思議だ。
無理やりと言うわけではないし初めてではないから、声を上げて泣き叫ぶほど痛いわけではないけれど、それでもこう圧迫されたような違和感に耐えるように、あたしは乱馬の身体に抱きつく力を強くした。
背中に回している手に自然と力が入り、乱馬の逞しいけれど滑らかで柔らかい肌に思わず、爪を立てそうになる。
その内、それまであたしの奥へとゆっくりゆっくりと動いていた乱馬の動きが、止まった。
どうやら、あたしの一番奥へとたどりついたようだ。
「・・・痛い?」
あたしが自分へと抱きつく力を強くしていたことに、乱馬は気がついていたようだった。
それでもこの行為を止める事が出来なくて、奥へとたどりついてしまった乱馬が、あたしに一言そう尋ねた。
「もう、平気・・・」
本当はまだ少し、圧迫感があった。でもそれを主張するほど身体が慣れていないわけでもなかった。
あたしがそう答えると、乱馬はそんなあたしの頬をそっと、大きな手で覆うように撫でた。
そして、それを合図にするかのように、徐々に・・・だけれど、あたしに押し付けていた腰を前後に動かし始めた。
「んっんっんっ・・・」
その動きに合わせて、あたしの口から吐息が洩れ始めた。
前後に動いている腰は、まるで注射器などのピストンと同じような感じだ。
緩やかに、そしてゆっくりと動いていたその腰の動きがだんだんと早くなる。気がついたときには、肌が激しくぶつかり合うくらい音を立てて動いていた。
「あっあんっあんっ・・・」
頬に触れてくれたり、優しい言葉をかけてくれたりする乱馬とは考えられないくらい乱暴で、そして激しい動きだった。
ぶつかり合う肌が、時折冷たく感じた。
どうやら、肌がぶつかり合う音は乾いているのに、あたしが乱馬を受け入れている小さな蕾の回りはしっとりと、濡れているようだ。
熱い気持ちが、まるで身体の外へと、乱馬の動きと共に溢れ出しているかのようだった。
乱馬が動くたびに、衣服を纏わないあたしの上半身・・・特に、柔らかだけれど弾力がある小ぶりな胸がブルン、ブルンと揺れていた。
時折乱馬の大きな手で触れられたり、指の腹でその揺れる胸の先端で堅く形を成している肉芯を摘まれたりすると、下半身だけでなく上半身にも熱い感覚が襲い掛かる。
腰の動きは止められずに、時折キスを交わしては舌を絡め、身体だけではなくお互いの呼吸までも支配しようとするあたし達。
電気を消した薄暗い居間の中では暫くの間、パン、パンと乾いた肌がぶつかり合う音と、あたしの吐息と、そして乱馬の乱れた呼吸が響いていた。
と。
それまで、まるで制御装置を失った玩具の様に激しい前後運動を繰り返していた乱馬の動きが、ふと止まった。
「・・・」
動きを止められても、身体を襲う熱い感覚は消えることは無い。あたしが虚ろな表情で乱馬を見ると、
乱馬はあたしの奥を自分の欲望で浸食したまま、少しだけ、あたしの身体を捻らせる。いわゆる、腰の部分だけ捻られたのであたしは乱馬に対して半身になったような状態だ。
乱馬はそんなあたしの足を、少し持ち上げるようにしてグイッと大きく開き、伸ばした。
こうされることであたしの身体は、腰が少し浮いたような形で乱馬に支えられたような状態だった。
乱馬は、そうすることで自分のちょうど正面あたりに現れたあたしの太ももに、唇をつけるようにして腕を回し抱きついた。
そして、再び先程のように腰を前後に動かし始めたが、今度は時折、上下にも動かすような素振りを混ぜる。
そうされる事でよりあたしの身体は奥深くまで乱馬に浸食されて、熱くなった。
「やあっ・・・乱馬っそんなのやだっ・・・あんっ・・・」
ゆっくりと腰を押し付けられそして引かれるその動作に、あたしの身体は自分でもどうにもならないほど熱く、そして震えていた。
乱馬が動けば動くほど、あたしの身体から熱いものも溢れ出る。繋がっているその部分が少し冷たいのに、でも身体は内も外も熱くて堪らなかった。
身体を半身にして強引に突き上げられるようなこの行為に、あたしの身体はおかしくなってしまいそうだった。
「あかね・・・」
乱馬はそんなあたしの太ももに何度も何度も吸い付くようなキスをしながら、掠れた声で呟いた。
動くたびに、乱馬自身も熱くなる。繋がっているその部分から、あたしはそう感じていた。
あたしは、そんな乱馬の手に自分の手を伸ばし、そっと触れた。太ももを押さえていない方の手だ。
乱馬はそんなあたしの手を、きゅっと掴んでくれた。
あたし達は自然にその手に指を絡め・・・そしてお互いの熱い身体と気持ちと、そして徐々に高まっている「波」を感じあっていた。
その内、あたしと繋がっている乱馬の動きが早くなり始めた。
どれくらいこうやって繋がっていたか分からないけれど、もしかしたら乱馬も、先程あたしが感じていた「波」を身体に宿し始めたのかもしれない。
「ら、乱馬・・・」
それを感じるあたしも、再びその「波」を自分の中に感じていた。
ボーっとして、虚ろな表情のまま、指を絡めている手にキュッと力を込める。
「あかね・・・」
乱馬は、掴んで吸い付いているあたしの太ももにそっと、舌を這わせた。
ゾクゾク、とした感覚が足を伝ってあたしの身体を襲い、あたしが感じている「波」の速度を早くする。
「んんっ・・・」
あたしが思わずそんな声を洩らすと、乱馬は再び太ももに吸い付くようにしながら腰の動きを早めた。
先程よりも間隔の短い乾いた音が、居間に響く。
「やっあっあっ・・・」
その動きに合わせ、あたしの声も大きくなっていった。
恥ずかしくて、でもどうにもならなくて・・・こんなに乱暴なことをされているのに、と心では分かっているはずなのに、頭と身体が言う事を効いてくれなかった。
乱馬の熱く滾る欲望は、そんなあたしの身体を奥深くまで何度も、何度も入り込みそして狂わせて行く。
熱い「波」は、そんな彼と共にあたしの身体中を駆け巡っていた。
熱い下半身から、痺れる上半身へ。そして頭の上まで一気に駆け抜け・・・やがて、


「ああー・・・!!」



ギュッ、と、頭の先からその「波」が弾け消えるその瞬間に、あたしは乱馬の手を強く、強く握り締めていた。
「あ・・・ああ・・・」
ビクンビクン、とあたしの腰と身体が、大きく跳ね上がりながら震えていた。
乱馬に掴まれている太ももが、ビクビクと震えていた。足の指先も、一部反り返っていた。
「っ・・・」
そんなあたしの姿を受けて、その震える太ももにギュッと強く抱きつきながら、乱馬は更に腰の動きを早めた。
そして程なくしてビクン、ビクン・・・と、腰を強く叩き付けたのと同時に何度か大きく震え、その動きを止めた。
どうやら、乱馬も自分の「波」を・・・あたしの中にある熱く滾るその部分から弾けさせたようだ。
「・・・」
乱馬は、少しの間そのままあたしの太ももに抱きつきじっと目を閉じていた。
ちょっと腰を動かして、そして乱れた息を整えて・・・その後に、掴んでいたあたしの太ももをそっと、床へと置いた。そして、自分の下でカタカタと震えながら虚ろな表情で自分を見ていたあたしに優しくキスをすると、もぞもぞと腰を動かすようにしてあたしから離れた。
本当はそのままのもっと、じっとしていたかったのかも知れない。
でも・・・男の子には男の子の色々な事情があるのだ。
「・・・」
乱馬はさっと再びあたしに背を向けてコソコソと動くと、それが終わり次第すぐに、またあたしに抱きつくように倒れこんだ。
あたしは、そんな乱馬に吸い寄せられるように、彼の腕の中へと収まっていく。
太くて、ガッシリとして肌触りのいい腕にちょこんと頭を乗せさせてもらって、あたしは彼の腕の中にすっぽりと納まり横になっていた。
乱馬は、そんなあたしの身体を抱き寄せ足を絡めつつ、髪を優しく撫でながらあたしをじっと見つめていた。
とても、優しい瞳だった。先程までの、腰を打ちつけあうあの乱暴な行為を思うと、そのギャップが何だかおかしくなる。
あたしはそんな事を思いながら、彼の胸にすりすりと頬を寄せて擦り寄っていた。
と、
「なー・・・」
どのくらい時間が経ったかは分からなかったけれど、そうやって自分に擦り寄っているあたしに、乱馬がぼそっと呟いた。
「何?」
あたしがそれに答えると、
「今度はさ、機会があったらもうちょっと長い期間でシュミレーションやってみようぜ」
「は?」
「やっぱりこういうのは、毎晩続けてみないと」
乱馬は妙にニコニコしながらそう言うと、「毎日が夢のようだ」とか何とか言いながら、あたしの髪の毛を優しく撫でた。
「・・・夜にコウイウコトするだけがシュミレーションじゃないんだからね」
そう、例えば夕食の時に気を使ってくれた事みたいなああいう乱馬の一面を感じたり、発見する事がそもそもシュミレーションの目的なのよ。
あたしがそんな気持ちを込めてそう呟くと、
「大丈夫、その辺はきちんとわきまえている」
「あ、そ」
「夜だけじゃなくて昼も愛に溢れた生活をしないと分からないってことだな」
「そうじゃないでしょ!」
ゴスッ・・・あたしは擦り寄っていた乱馬の胸を思い切り拳で突いてやった。
「いてて」
乱馬は少し顔をしかめるも、
「まあ冗談はさておき」
「冗談だったんだ」
「ホントは半分本気だけど」
「あんたって人は・・・」
「ま、でもあかねと二人で暮らすことがあったら、こんな風に時間が流れていくのかなあ、とは分かった気がするな」
「乱馬は、どう思った?」
「ん?・・・すげえ幸せかなって。そんで、居心地がいい時間だったなあって・・・そう思った」
そういって、じっと話を聞いていたあたしの身体をキュッと自分の方に抱き寄せた。
「・・・あたしも」
乱馬が感じていた事は、あたしもそう思った。
全く想像ができない夢の世界ってわけでもなく、居心地が悪くて「早く時間が過ぎればいい」ってわけでもなく。
すごく緩やかで、穏やかで・・・そしてふんわりとして幸せで。
普段のあたしたちの生活から、すこしだけ深い所に入り込んで相手を見ながら一緒に過ごせた時間だったような気がした。
思いつきで始めたようなシュミレーションだったけれど、すごく良かったなって、そう思った。
ただ・・・


「さ、じゃあ・・・そろそろ移動しようか」
「は?どこに?」
「どこにってお前、そりゃー、風呂だろ」
「な、何でよ。そりゃあたしはまだお風呂に入ってないから入るのは分かるけど・・・」
「俺だって、また入らないと。汗かいたし」
「そ、それは分かるけどっ・・・」
「夜はまだまだ長いからなあ・・・まずは二人で汗を流して、そして二人で部屋に行こうな」


やけに「二人」という言葉を強調した乱馬は、怪訝そうな顔をしているあたしの身体をひょいっと抱き上げると、脱ぎ散らかした服を素早く集め、風呂場へと連れて行ってしまった。
もちろん、脱衣所にあたしの身体を下ろした乱馬は、カチャン、と例の如く鍵はしっかりとかけている。
「さ、入ろ。お風呂はノンビリ入らないとなー・・・」
乱馬はニコニコしながら浴室へと続くガラス戸を開けると、ため息をついているあたしの手を引いて中に引き入れ、ピシャッと戸を閉めてしまった。
勿論、二人で一緒にお風呂に入るわけだから、本当にただ身体を洗い流して汗を流すだけで済むはずがない。
「・・・」
・・・乱馬と一緒に暮らした時のシュミレーションは何となく分かったんだけれど、
まだまだ「夜」の方のシュミレーションは実態を掴みきれていない。
一体どんなペースでどんなことになるのか。想像するだけでも恐ろしいような・・・?
「・・・」
将来の事はともかくとして、今晩のあたしの体力は朝まで持つのだろうか?
乱馬とあたしのリアルスティックシュミレーションは、こうしてまだまだ長い夜の間も続いていくのだった。
・・・

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