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ドキドキ(保健室編)

「信じられねえよなあ、寝不足でぶっ倒れるなんて。皆も笑ってたぜ」
「う、うるさいわねっ」

 

・・・とある日の午前。
普通ならば、教室で授業を受けている時間帯だ。
その時間帯に、あたしは何故か・・・保健室のベッドに横たわっていた。
乱馬は、担任のひなこ先生の言いつけで、授業中にも拘らず特別に、あたしの様子を見に来てくれたのだ。それで、これこのようにしてあたしを馬鹿にしているわけで。

実は、今から三十分前の朝のホームルーム終了直後。
次の時間は英語のLL教室での授業、ということで教室移動をしようと席を立ったあたしは、そのまま教室を出ることは無くその場で倒れてしまったのだ。
「あ、あかね!?」
「きゃー!あ、あかねがっ・・・誰か!」
目の前を歩く・・・予定だったはずのあたしが突然倒れたので、勿論乱馬を初めとしたクラスメート達も驚き、
「乱馬、おまえまた、あかねに無理な夜這いを掛けたな?」
「そんなわけねえだろ!最近は夜這いではなく最初から布団に入るようにしている」
「お前って奴は・・・」
・・・若干、とんでもないことを乱馬がクラスメートと話をしているのは気になりつつも、あたしは保健室へと運び込まれたのだった。
幸いな事に、保健室に運び込まれたあたしは、すぐに意識を取り戻した。
でも、
「急に倒れるなんて、少し心配ね。原因に心当たりは?」
保健の先生に早速質問されるも、これといって心当たりも浮かばない。
朝ごはんもきちんと食べているし、無理なダイエットをしているわけでもない。
何か倒れるようなこと、しているのかなあ・・・あたしがそんな事を考えると、
「まさか、身重で・・・」
そんなあたしの横で、乱馬が真剣な表情でそんな事を呟いた。
ゴスッ・・・
あたしはミゾオチに一撃彼に与えて黙らせると、
「昨日、遅くまで本を読んでいたから・・・それかも」
そう、少しだけ昨夜夜更かしをしたことを先生に伝えた。
すると、
「ああ、じゃあそれかもしれないわね。月経周期は?そろそろ?」
「はい・・・」
「月経前で体調が不安定だから、それも重なったんじゃない?夜更かしは控えること。ここで少し眠れば回復するでしょ」
「はい・・・」
先生はそういって問診を終えると、シャッ・・・とあたしが横たわっているベッド横のカーテンをとじた。
そして、
「天道さんは大丈夫よ。君は戻りなさい」
「はいはい」
乱馬を教室に返し、カーテンの向こう側でなにやら仕事をし始めた。
あたしは、布団に横たわりながらため息をつく。
・・・どうやらあたしが倒れた原因は、生理前の不安定な体調時に夜更かしをしたせい、らしい。
高校生にもなって、寝不足で倒れるとは・・・いくら原因に生理前の体調が関わっているとはいえ、恥ずかしい。
ま、皆が授業中に、ぬくぬくとベッドで眠っていられることに関しては得をしたような気分では、あるけれど。
・・・
とりあえずあたしは、先生の勧めどおりに午前中の授業休むことにし、保健室でウトウトとしていた。
そうこうしている内に、乱馬がひなこ先生の言いつけで、再び保健室へとやってきたのだ。
と、
「あー、早乙女君。君、いいタイミングで来てくれたわ」
「は?」
「ちょっと、ここで留守番してくれない?来月に教員健康診断があるんだけど、それをお願いする区のお医者様がご挨拶に見えているそうなのよ。三十分くらいで戻るけど、もしその間に誰かが怪我とかでココに来たら、私を呼びに来て」
「はいはい」
そんな乱馬に対して、通常であれば「心配ないから戻っていいわよ」とアドバイスをする先生だけれど、
どうやら急な来客が会ったようで、やってきた乱馬に留守番を頼むとそそくさと保健室から出て行ってしまった。
ゆえに、あたしと乱馬は今、授業中の保健室で二人きりという状況になったわけだ。
「留守番か。まあ、授業を受けるよりいいかな」
乱馬はそんな事を言いながら、保健室のドアのところまで歩いていった。
そして、
「三十分か・・・」
とかかんとか言いながら、留守番を頼まれたくせに保健室のドアの鍵を内側からカチャン、と閉めてしまった。
しかも、何となくその姿が嬉しそうというか楽しそうに見えるのは、気のせいか?
・・・
「・・・ちょっと。何で鍵を閉めるのよ」
あたしは、機嫌良さそうにあたしの元へと戻ってきた乱馬に尋ねてみた。
「ん?寝不足のあかねがよく眠れるようにと思って」
乱馬はやっぱり嬉しそうにあたしにそう答え、何故かそのまま、あたしが横たわっているベッドへと入り込んできた。
「・・・ちょっと!何であんたも一緒にベッドに入ってくるわけ?」
二人きりの保健室。何故か同じベッドに並んで入って向かい合うあたし達。
この男は、留守番を頼まれたんじゃなかったっけ・・・?
あたしがそんな事を思いながら乱馬をジロリとにらんで見せると、
「心配だから添い寝してやるよ」
乱馬は悪びれもせず笑顔でそういいきると、ただベッドにもぐりこんだだけでは飽き足らず、ベッド横にかかっている目隠し用カーテンまでもシャッ・・・と閉めてしまった。
元々部屋の窓にかかっていたカーテンは、陽が入ると眩しくて眠れないから、と、あたしに気を使って先生が閉めてくれていた。
だから、カーテンは閉まっている、目隠しカーテンも閉めたまま・・・では、昼間でも保健室の中は薄暗い感じだ。
「・・・寝不足で倒れたんですけど」
「やわな女だな」
「だから、眠らないといけないんですけど?」
「良く疲れればよく眠れるじゃないか」
いつもそうだろ?・・・と、乱馬はあたしに笑顔でそう言い切る。
「・・・」
良く疲れれば、って、疲れさせる事を今からここでしようとするおつもりで?
あたしがジロリ、と乱馬を見ると、
「えへへへ・・・」
乱馬は妙にニコニコしながら、隣にいるあたしに抱きついてきた。
どうやら彼は、そのつもりのようだ。
挙句の果てに、
「あんたって人は!こんな学校の保健室でっ。しかも病気の彼女になんてことをっ」
「病気って、ただの寝不足だろうが」
「そ、それはそうだけどっ・・・」
「大丈夫だって。先生はあと三十分は戻らないわけだし。時間的にはかなり微妙なんだけどー・・・きっとこういう状況だとー・・・」
・・・あかねも俺も、多分早いぜ?
乱馬が、そんな事をあたしの耳元に囁いた。
「っ・・・」
はっはやっ早いって・・・!?
「・・・」
い、いやその、何が「早い」かって言うのは、そりゃその、分かるけどっ・・・で、でも、ねえ?
こ、この男はこの期に及んで何てことをっ・・・と、あたしが囁かれた耳を真っ赤にしながら俯いてしまうと、
「・・・皆が授業を受けてるのに、何をしようとしているのかな、あかねは」
乱馬は、そんなあたしの様子を意地悪い笑顔を浮かべて見つめている。
「そ、それはあんたでしょうが!このエッチ!スケベ!」
「お互い様だろ」
「どこが!」
この変態!あたしがそんな乱馬をボコボコと拳で叩こうと手を振り上げると、
「はい、捕獲」
「きゃ、ちょ、ちょっと!」
ハシッ
乱馬は、あたしが振り上げた拳をいとも簡単に受け止めてしまった。
そしてそのまま、グイッと掴んだ手をベッドへと押し倒してしまう。
「わっ・・・」
おかげであたしの身体も、ベッドに仰向きにひっくり返ってしまった。
乱馬はそんなあたしの上に素早く仰向けでのしかかると、
「何すんのよ!」
「ほらー、声、出すなって。誰か来たら困るだろ?」
「こ、困るって・・・んんっ・・・」
乱馬はニヤリと笑いながら、そんなあたしの口に自分の大きな手をかぶせて、塞いでしまった。
でもその内、
「あ、でもこっちの方が声、漏れないかなあ」
とか何とか言いながら、自分の着ているチャイナ服の上着胴体に巻いていた紐を、器用に片手で解く。
そして、
「はい、コレ噛んで」
「えっな、何でっ・・・」
「いいから、噛むの」
パクッ。
乱馬はあたしにその紐を噛ませると、改めて嬉しそうな笑顔で抱きついてきた。
胸に、首筋に、柔らかい唇を這わせたり頬を寄せたり。スリスリ、と身体にすり付かれるとくすぐったくてたまらない。
それに加え、
「んーっ!んーっ・・・!」
布団の中では、既にモソモソと手が動き始めていた。
片手はあたしの手を押さえつけているくせに、もう片方の手で乱馬は器用に、スカートの下へとその手を滑り込ませて太ももを、撫でる。
勿論、下着に手が届くまで差ほど時間も、かからなかった。
あたしはあっという間に、布団の中で身包みをはがされてしまった。
「・・・」
何、この男のこの動物並みのスピード。
しかも皆が授業を受けている最中だというのに、こんなところでこんな事っ・・・
「・・・」
身包みをはがされた上に、紐まで噛ませられて声も出せないあたしは、嬉しそうに抱きつく乱馬の好きなようにされているわけで。
時折身体を駆け抜ける、ゾワゾワした感覚に身を竦ませながら、あたしは心の中でため息をつく。
・・・背徳的な事情と、学校の保健室というシチュエーションは、まああたしの胸をドキドキさせなくはない。
しかも思うように声も出せないし、声を殺してコウイウコトをしなくちゃいけないと思うと、いつも以上になんだか身体が熱くなるような気も、しなくは無い。
でも、先生が急に戻ってきてしまったら・・・と考えると、気が気じゃないのは、確か。
「・・・戻ってくる前には、やめるんだからね」
あたしは噛まされていた紐を何とかして口から吐き出すと、楽しそうな乱馬に向かってそう呟いた。
すると、
「辞められるかな」
「辞めるのっ」
「はいはい」
「もー!」
「平気だって。それより・・・な?」
乱馬は、全く悪びれた様子も無くあたしにそう言うと、ゆっくりと自分の唇をあたしの唇に押し付けた。
ちょっと離れて、また強く唇を押し付けて・・・その内に、舌が強引に割り込んできてあたしを翻弄し始める。
「・・・」
・・・ずるいんだよなあ。
乱馬にこんな風にキスをされてしまうと、怒っていても呆れていても、何だか全部、許せちゃうようなおおらかな気持ちになるんだよな。
そして、「だめだ」とか「こんな所で」とか思っていたはずなのに・・・もっともっとこのキスが欲しくなっちゃうんだよね・・・。
「・・・やっぱやめる?」
「・・・意地悪」
「可愛いと苛めたくなるんだよな。時間も無いのに」
乱馬は意地悪い笑顔であたしにそう言うと、もう一度唇を強くあたしに押し付けるようにキスをして、ギュッと身体を強く自分の方へと抱き寄せた。
あたしも、最初は拒んでいたはずだったのに、その仕草に吸い寄せられるように、彼の首筋へと手を回し身体を摺り寄せる。
授業中の、保健室のベッドで一体何をやってるのかなあ・・・あたし。
寝不足で倒れたはずなのに、なあ?
そんな風に自分に問いかけてみるも、どうやら頭と身体は連動していないようで、別行動をし始めている。
「・・・」
あたし達は、直後からもつれ合うようにお互いを、求め合い始めた。
少し薄暗い保健室の中には、古いベッドがギシ、ギシとわりと一定のリズムで軋む音。
時折強く早くベッドが軋めば、声を殺さなくてはいけないあたしの口から、図らずも甘い声が洩れてしまう。でもその声はすぐ、唇で塞がれて、途切れ途切れの呼吸となって空間に響いていく。
大きな声を出さないようにと気を使っているが故に、抑制されたその息が余計に悩ましげに聞こえるのか・・・。
ベッドの横の目隠しカーテンには、時折そこにかかる少し汗ばんだ手と、その手を引き戻すように自分の元へと手繰り寄せ、口づけで愛撫をするシルエット、そしてお互いの繋がったシルエットが映し出されていた。
二人の動きに合わせて、カーテンがユラユラと揺れる事もしばしばだ。
室内には、蔓延的に甘くて掠れた吐息と、規則正しい壁時計の時を刻む音が対照的に響いていた。
・・・
いつ、先生が戻ってきてもおかしくない状況。
そして、いつ、救急で誰かがやってきてもおかしくない状況。なのに、身体と心を止める事ができないこの実情。
気が気じゃないのに、止まらない。
あたし達はそんなスリリングな状況下でお互いを貪るように求め合っていたのだった。

 

 

ドキドキ・・・
お願い、先生があと少しだけ・・・戻ってきませんように。


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