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夢のあとさき(AFTER)なびき視点

「もう、何で聞き訳がないのかしらっ」
ガララ・・・ドタン!
・・・そんな声と共に、荒々しく隣の部屋の雨戸が開く音がした。
隣の部屋は、あかねの部屋。
時計を見ると、まだ朝の六時。
「・・・」
そういえば、大分前にもこんなこと、あったわねえ。
あたしはそんな事を思いながらモゾモゾと、ベッドの中から頭を出す。
あたしにしてみれば、こんな朝早くから妙な叫び声で起こされる方が最悪なんだけど、
それよりもやっぱり、朝っぱらから一体何を彼女が起こっているのかの方が気になる。
「ちょっと、何なのよあんたは、また。朝っぱらから騒々しいわね」
あたしは以前と同じように起き上がり、欠伸をしながら隣のあかねの部屋に行った。
そして、ぶちぶちと文句を言いながら雨戸を開けていたあかねに声を掛ける。
部屋の中には、あかね一人だった。
どうやら今日は夜這いの常習犯・・・おっと違った、許婚の乱馬君の姿は、ない。
昨晩あかねの寝床に潜り込んでこない・・・ということは考えられないので、多分夜明けと共に自分の部屋に戻っていったのだろう。
何だか乱馬君て、夜行性の動物みたいだ。
・・・
あたしがそんな事を思ってあかねを見つめていると、
「もう、聞いてよお姉ちゃん!乱馬ったら、ホントに聞き分けがないんだから!」
あかねは、バタン、ドタンと雨戸を全て開けた後、興奮したような表情であたしに叫んだ。
「そんな大声で叫ばなくても聞こえるわよ。何がそんなに聞き訳がないのよ」
あたしが何とかあかねをなだめながら彼女に尋ねると、
「あたし、昨日、乱馬の夢を見たの」
「どんな?」
「乱馬とね、あたしとね、その・・・子供とね、三人で楽しく暮らしている夢」
「予知夢みたいなもんじゃないの」
あたしは、あかねの答えに思わずそう呟く。
昔は、乱馬君が夢に登場してきただけで腹を立ててたあかねなのに、
今ではその乱馬君と家族を持っている夢を見るんだものねえ。
時が経つって不思議だわ・・・あたしがそんな事を思っていると、
「夢の内容は別にいいのよ」
「あらそう」
「それよりもっ・・・その話を明け方にしたら、乱馬のヤツっ・・・」
「どうしたのよ」
「朝方に見る夢は正夢になるものだってよく言われてるから、さっそく現実にする為に一つ一つ行動をしないと・・・とか言うのよっ」
「あ、そう・・・」
「でもあたし、ここ数日は危険日だし、対策をしたとしても不安だよねって話をして、昨日の夜だってそれで乱馬だって納得したのよ!?だから乱馬も、何も持ってこないでココで一緒に寝てたのよ!それなのにっ・・・」
あかねはそこまであたしに話すと、
「もう!あれは動物よっ動物と一緒だわ!」
とか何とかいいながら、着替えを持って部屋を出て行ってしまった。
どうやら、お風呂にでも入りに行くみたいだ。
「・・・」
あたしはそんなあかねの後ろ姿を見つめながら、思わずぽりぽり、と頬をかく。
全く、相変わらず怒りっぽいと言うか気が短いと言うか気性が荒いと言うか。
性格的なことはしょうがないとは思うけど、
でも、

・・・『それなのに』、どうしたのよ。
その続きは、どう考えてもー・・・
・・・

「・・・」
ふーん。
昔は、夢の中に出てくるだけで嫌がってたくせに、
今では「家族になる」夢は当たり前、一緒に寝るのも抵抗なし・・・というか、動物みたいに発情している乱馬君に怒ってる、だなんて。
それに、そういうことも何のためらいもなしにあたしに、普通に話せるようになるとはねえ。
時間の経過って恐ろしいわね。
・・・
あたしはそんな事を思いながら、再び欠伸をしながら自分の部屋へと戻っていった。

・・・あの二人に子供が生まれるのは全然構わないけど、
とりあえずあたしのことは「おばちゃん」ではなく「なびきお姉さま」と呼ばせるように教育しておかなくちゃ。


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