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モンタージュ

ある日の夕食後。あたしが居間でボーっとしていると、
「写真を取り込んでこのボタンを押すと、自分の子供がどんな顔になるか分かるんだって」
ほら、これ。
隣にいたなびきお姉ちゃんがそう言いながら、読んでいた雑誌をあたしに見せた。
お姉ちゃんがあたしに見せてくれたのは、今巷で逸っている「写真合成システム」のこと。
その中でも最近は、自分の写真から将来の自分の子供の顔まで捻出するものが出来たとか。
「本当に似てるのかなあ」
所詮は機械、プログラム。実際に子供が生まれているわけでもないし、あてにはならないんじゃ・・・あたしがそんな事を思っていると、
「こんなの気休めっていうかゲームみたいなものじゃない。似てりゃそれでいいのよ。話題になるでしょ」
「まあそうだけど・・・」
「実際に生まれてくる子供が、親に似てるとは限らないしねえ・・・浮気相手に似ちゃったりする場合もあるでしょ。あらー?この子、お父さんに似てないのねえ。でも隣に居るお友達の男性にそっくりだわ、なーんてね」
お姉ちゃんがそんな事を言ってケケケと笑うと、
「んっんんっ・・・」
そんなお姉ちゃんを戒めるがごとく。何故か、やはり同じ居間でテレビを見ていた乱馬が咳払いをした。
「あら、乱馬くん。風邪?」
なびきお姉ちゃんが、わざとらしく乱馬にそんな声をかけると、
「余計な事を吹き込むんじゃねえ!」
乱馬が、ブスッとした表情でお姉ちゃんを見る。
「余計な事って何かしら?」
勿論お姉ちゃんは、どうして乱馬が不機嫌なのか分かっていて、わざととぼけてそんな事を聞く。
「あかねの子供は俺にそっくりになるに決まってんだろ!」
「まー」
「それに、あかねの写真だけで子供の顔が分かるわけがねえ!」
「ああ、そうよねえ。乱馬くんのパーツも入っているわけだし」
「ソウイウコトだ」
乱馬は勝手に一人でそう納得をすると、
「現代人は機械に心頭しすぎだぜ。悪い傾向を防ぐ為にも、自然の法則をきちんと立証しなければ・・・」
とか何とか言いながら、居間を出て行ってしまった。そして何故かそのまま、トントントン・・・と階段を上っていく。
「・・・」
・・・何故、二階へ行く?あんたの部屋は一階でしょうが!
あたしがそんな事を思っていると、
「乱馬くん、あんたと子供作る気満々なのねえ」
お姉ちゃんがそんな事を呟きながらにやりと笑った。
「お姉ちゃん!お姉ちゃんが余計な事を言うからっ・・・」
けしかけたのはおねえちゃんのクセに!あたしが言い返そうとするも、
「でも言われてみればそうよねえ。あかねの子供って事は乱馬くんの血も引いているわけだし。あかねのパーツだけじゃなくて乱馬くんのパーツが入っていて当然なのよね」
「あ、あたしはまだ別に乱馬の子供を生むとかそういう・・・」
「大丈夫だって。あんた、どうぜ拒否権とかないんでしょ」
「う・・・」
「あんたと乱馬くんの子供じゃ、顔は良いかもしれないけどねえ・・・男の子だったら、狼少年に育たないように子供の頃から教育しておきなさいよ」
世の中の女性のためよ、女性の。お姉ちゃんはそんな事を言いながら、「さー、お風呂にでも入ってくるか」とか何とか、風呂場へと向かってしまった。
どうやら、「気を使って」自室を留守にしてくれているつもりらしい。
「・・・」
気を使うなら、もっと乱馬が発情・・・じゃなくて狼化する前につかってくれれば良いのに。
あたしはそんな事を思いながらため息をつく。
そして、てぐすね引いた狼少年が待っているあたしの部屋へとスゴスゴと向かうも、


 


・・・でも、あたしと乱馬の顔がミックスして出来た子供って、どんななのかなあ?
今すぐ子供を作るとかそういうのじゃなくても、見てみたい気はするなあ。
ま、そんなことを乱馬に言ったところで、火に油を注ぐような事になるんだろうけれど・・・。


 


「子供は女の子が良いかなあ・・・男の子で妙なところだけ似られても困るし」
あたしはそんな事を呟きながら、乱馬の待つ部屋へと入っていったのだった。


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