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無防備な彼女

「ねえ、早くこっちに来なさいってば!」

久し振りに家族で一泊旅行に出掛けた近場の海辺の宿。
その宿の側にある海辺で、泳げないくせに海が大好きなあかねは、さっそく浅瀬で足だけ浸りながら、そんなことを叫んでいた。
ただでさえ短いスカートを、膝まで浸かっている足からはねる水に濡れないようにと、捲りあげているあかね。
角度によっては、弾力のある白い太ももが丸見えだ。
シーズン前だし、まだ日焼けもしていないつややかな肌。
それでなくたって、愛らしい外見としなやかな体のシルエットが俺の目には眩しいというのに。
太陽の光に水が反射して、あかねが動くたびにキラキラと、虹色の弧を描いては消えていく。
「キャッ、冷たい!」
…そんな中を、まるで子供のようにはしゃぎながら、あかねは笑っていた。
そのあかねを、
アイツは気がついていないかもしれないけれど、海にやってきている他の男達がじーっと見つめている。
そう、男達は「ラッキー!」とばかりに、さっきからあかねの姿を横目でチラチラと見ていることに俺は気がついていた。
動くたびに惜しげも無く見えてしまう、艶やかで真っ白く弾力があるあの、太ももを。


・・・く!

「あかね、それ以上動くなー!ジャージを穿け、ジャージを!」
俺は、そんな俺の苦悩を知らずに無邪気にはしゃぐあかねに、浜辺で叫んだ。
…俺のあかねを、他の男が見ていること自体、気に食わない。露わな姿を盗み見しているなんて、更に言語道断だ!
サービスなんてしてやるつもりなど、俺には微塵も無い。
そう、俺としてはいっそのこと、あかねの周りに鉄の壁でも囲ってやりたいくらいだった。
しかし、
「ねえ、乱馬もこっち来なよー!すっごく気持ちいーよー!」
そんな俺の気持ちをちっとも汲もうともしない超鈍感女のあかねは、そんなことを言いながら海の中でクルリと回り、浜辺の俺に手を振った。
フワリ…
また、ただでさえ短いスカートが、捲れた。しかも今度は、太ももがすっかり露わなるくらいだ。
ついでに、俺がしっかりとあかねに付けておいた、太ももの内側の赤い小さな「痕」まで見えてしまった。
当然のことながら、周りの男たちが、「お?」と嬉しそうな顔をしている。
自分では決してつけられないような部分にある「痕」だ。それがどんな状況下でつけられたのかぐらい、その男達だって想像はつくだろう。
そういう状況下を勝手に想像されるのも腹が立つし、大体そんな状況を想像したって、奴らはあかねの露わな姿をメインで想像するに決まってるんだ。それが更に腹が立つ。
「あれは俺が付けたんだ」って奴らに伝わっていたとしたって、それじゃ何だか割が合わない。
「こらー!動くんじゃねえ!」
俺は再びあかねに叫ぶが、あかねは俺の忠告など全く聞いていない様子で一人、海の中で喜んでいる。
どうやら、完全に俺の言う事を聞く気がないらしい。

まったく、鈍感でわからずやな女だぜ。人の苦労を知らないで。
それに、
大体俺は、水に浸かっちまうと女になるってことが分って誘いをかけてんのか?アイツは。
せっかくあかねと一緒に居るのに、
そういう時は極力男でいたいって気持ち、アイツだって分ってるはずなのになあ。

「・・・」
俺は、浜辺で大きなため息をついた。
もちろんあかねは、そんな俺の苦悩など察しもせず更に、
「きゃ、冷たーい!やだー、胸の方まで濡れちゃったあ…こんなに濡れたら、お洋服がビショビショだー!」
とか何とか言いながら、更に俺の悩みの原因を作り続けていたのだった。



…ったく。後でお仕置き決定、だな。


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