【らんま1/2の二次創作小説サイト】| INFORMATION | NOVELS |BOOKMARKS |CONTACTS | HOME |web拍手

寝ても覚めても

ふと目が覚めて時計を見たら、まだ夜明けまでは大分遠い時間帯だった。
午前、二時。
普段ならば夢の中にどっぷりと浸っている時間。
あたしはゆっくりとベッドに横たえていた身体を起こし、そのままベッドに座す。
闇の中に剥き出しになった、白い肌。
一糸まとわぬその肌には、 暗闇の中だというのに、紅い印が肌のあちらこちらに浮かび上がってみえる。
その肌を指ですっとなでた後、あたしは寝ぼけ眼で、一つ、二つ軽く欠伸をした。
ぼーっとする頭をちょこんと左、右に順番に傾げてみるも、頭の中はまだ、しゃっきりとしない。
もちろんそれは、それまで浅かろうが何だろうが眠りについていたせいもあるのだけれど、
実はもう一つ、理由がある。
それは・・・


 


「・・・」


あたしは、知らず知らずのうちに大きなため息を、ついていた。
深夜の、少し冷えた部屋の中。
吐き出された息が白い蒸気へと姿を変えてあたしの目に映る。
その白い蒸気の向こう側に、気持ち良さそうな表情で眠っている顔が、あった。
暗闇に、ぼんやりと浮かぶ肩先。
どうやらあたしが起き上がったせいで、布団がはがれてしまったらしい。
・・・風邪引いたって、あたしのせいじゃないもん。
あたしはその肩先に向かって、思わずそんな言葉を漏らす。
強引で、言う事聞かなくて、いつもずるくて・・・こんな奴、風邪引いたっていいもん。
あたしの肌にあっちこっち自分の「痕跡」つけて、自己主張して。
わがままで、エッチで、聞きわけがなくて独占欲の塊で。こんな奴、風邪引いて寝込んでしまえばいいんだわ。
「・・・」
あたしはそんな思いをこめてその気持ち良さそうな寝顔をにらみつけるも、
結局は最後、
「でもやっぱり、風邪引いたら可哀想かな」
なんて思って、布団を直してやってしまう。


 


眠ったら、夢の中にまで進入してきて好き勝手して。
起きていたら起きていたで、こんな風にあたしの身体も心もやっぱり独り占めにしてしまう。
寝てもさめても、あたしは乱馬のことばかり考えている。
乱馬は、一体どうなんだろうか。
・・・
「・・・」
ああ、これが惚れてしまった弱みって奴かなあ。
何か、悔しいなあ。
「・・・」
・・・何か今夜、こんなことを思って寝ていたら、乱馬の夢でも見てしまいそうだ。
あたしは、気持ちよさそうに眠る乱馬の寝顔にため息をひとつついてから、再びその横に身体を横たえた。


寝ても醒めても、あたしは彼のことばかり。


RUMIC'S NOVELS LINK

パラレル
糖度2
糖度3
糖度4
糖度5
企画

OTHER CONTENTS

■オリジナル作品(外部サイト)
お仕事情報

THANKS!

TOTAL: HITS(Y:)