【らんま1/2の二次創作小説サイト】| INFORMATION | NOVELS |BOOKMARKS |CONTACTS | HOME |web拍手

どっちもどっち

ある日の夜。
あかねが食後のデザート…代わりの飴を口に含めながら、夕食後に部屋で本を読みながらくつろいでいると、
「よ」
いつもの如くというか、何というか。
呼びもしないのに勝手に乱馬もやってきて、
「はー、よっこらせ」
…そんなことを言いながら、ベッドの上に座り壁に寄りかかりながら本を読んでいたあかねの膝の上に、ゴロンと寝 転んだ。
いわゆる、膝枕である。
乱馬は勝手にあかねの腿の上に頭を乗せて横たわると、ちゃっかりと内側を向いてくつろいでいる。
もちろん、あかねの許可を得ることなく、
いかにもそこが「自分の定位置」とでも言いたいのか、嬉しそうな表情で、だ。
「…ちょっと」
「何だよ」
「何、勝手に膝枕してんのよ」
別に嫌というわけではないのだけれど、一応「お決まり」の言葉をあかねが乱馬へと投げかけると、
「いーだろ、別に減る訳じゃなし」
乱馬は、悪びれもしない様子でそう言うと、
「それより、何か…いい匂いがする」
くんくん…と、まるで動物のように鼻をひくつかせながらあかねに問い掛ける。
「ああ、飴舐めてるのよ。昼間、さゆりに貰ったの。レモン味」
あかねが、口に含んでいる飴を舌の上に乗せて「べっ」と乱馬に見せると、
「俺も食いたい」
乱馬がそんなことを言いながら飴をねだりだした。
「欲しいの?」
「うん」
「しょうがないなー…」
乱馬は、子供と同じ。
言い出したら聞かないところも多い。
それに、昼間あかねがクラスメートのさゆりから貰った飴は確か2つだった。
飴の一つや二つ、けちけちとする必要もないので、
「確か制服のポケットの中に…」
あかねはそういって、膝の上に乗っている乱馬の身体をゴロンと押しのけ、立ち上がろうとしたが、
「いいよ、別に。新しい飴じゃなくても」
乱馬はそういって、にいっと笑った。
「え?」
あかねがきょとんとした表情をすると、
「これでいいよ、飴。こっちの方が美味しそうだし」
乱馬はそんなことを言いながら、ゆっくりとあかねの首筋に手を伸ばしそして…
「よっ…と」
あかねの首筋に両手でしがみつくようにしてむっくりと起き上がると、
「どれどれ」
…そんなことを言いながら、いきなりあかねの唇を奪った。
いや正確には、キスするように唇に吸い付いて舌を唇から割りいれて、あかねが舐めている飴に触れようとしたの だ。
「んっ…」
しかし、突然そんなことをされればあかねとて驚いてしまう。
おかげで、ビックリして息を飲み込んだ弾みで舐めていた飴を飲み込んでしまった。
「あ、飴飲んじゃった…」
あかねが胸の辺りを抑えるようにしながら、慌てて乱馬の身体を引き離すと、
「へー。じゃあ、飴の代わりに飴の余韻で甘くなった唇を」
乱馬は訳の分からない事を言いながら、再びあかねに唇を重ねる。
「ちょっ…」
あかねが慌ててそんな乱馬の胸を押し返そうとするも、
「…」
乱馬はそんなあかねの手を上手く掴んで固定して、
自分の身体を多い被せるようにしてあかねの自由を奪う。
もうこうなると、簡単に乱馬はあかねから離れてくれないわけで。
「…」
…そうか。初めからこうするつもりで部屋に来たな。
ようやくあかねも、その事実に気が付くわけである。
飴を舐めてようが舐めていなかろうが、
乱馬があかねにキスをしようとしていた事は代わりがないのだ。
「…」
あかねは、心の中で小さくため息をつきながらも、その内自分に抱きついて離れない乱馬の首筋へと腕を回した。
そんなあかねの仕草に、乱馬の行動は更にエスカレート。
あかねと足を絡めるようにして身体を覆い被さると、今度は手も使ってあかねの身体へと触れ始めた。
その内、部屋の中には二人の少し乱れた呼吸と、時折洩れるあかねの小さな声。
そして、キスをして舌を絡めては離れるそんな音が響くようになった。


「…エッチ」
「お互い様だろー」
…それから、しばらくして。
先ほどのように、足を絡めて抱き合ったり、キスはしていないものの、
ぴったりと寄り添うようにベッドに並んで座りながら、あかねは乱馬に向ってそうぼやいてやった。
乱馬と二人きりでいると、
特別に「身体」を重ね合わせるときもあれば、
今日のように長く、ながく時間をかけて抱き合ってキスだけをする。
そんなことも多い。
付き合い始めて改めてあかねは感じるのだが、
絶対に乱馬は…「キス」するのが好きなんじゃないか。あかねはそう思うこともしばしばだ。
二人でいれば、隙あらば。
まさにそんな感じだ。
その、乱馬に。
「エッチなのはお互い様」
そんな風に言われると、何だかあかねは心外だった。
「お互い様って何よ」
「お互い様はお互い様だろ。俺がエッチならおめーもそうだ」
乱馬はニヤッと笑いながらそうあかねに答えると、少し乱れたあかねの髪を優しく指で触れた。
「乱馬、昔は『俺は修行中だから女にかまけてる場合じゃない』とか何とか言ってたくせに」
あかねが、髪を撫でられながら乱馬の顔を見上げると、
「修行中なのは変わりないけど、ほら、昔から言うじゃねえか」
「何を?」
「据え膳食わぬは男の恥って」
「…別に据えてないんだけど」
「物は言い様だ」
乱馬はそんな事を言いながら、再び自分を見上げているあかねに唇を重ねるべく顔を近付けた。
「…乱馬、キスするの好きなの?」
唇が重なる直前、あかねがボソッとそう乱馬に尋ねると、
「あかねとするのが好きなの」
乱馬はさらりとそう答えて唇を重ねてきた。
「…」
…ああ、それはあたしもそうかもしれないな。
不本意ながらも、あかねは一瞬そんな事を思ってしまった。
「…」
決してあかねは、乱馬ほどエッチではないけれど。
キスだって、だれかれ構わずするようなタイプではないけれど。
…でも、
乱馬とキスするのに限っては、正直言って、嫌いではない。
今日は違ったけれど、
たまにはあかねから「キスしたい」とねだる時もある程だ。
「…」
ああ、そう考えると。
もしかしたら、あかねが乱馬で、乱馬があかねだったなら。
…同じ事をしているのかもしれないな。
そう思うと、あかねは何だか急におかしくなってしまった。



…要するに。
恋人同士は、似たもの同士。
キスしたがりなのも、エッチなのも。
ホントはきっと、どっちもどっち?

RUMIC'S NOVELS LINK

パラレル
糖度2
糖度3
糖度4
糖度5
企画

OTHER CONTENTS

■オリジナル作品(外部サイト)
お仕事情報

THANKS!

TOTAL: HITS(Y:)