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花占い

ある日。
縁側で夕涼みをしていたあたしがふと庭先に目をやると、どこかからまぎれんで来た野良猫が、口にくわえていた花を庭に捨てて走り去っていくのを見た。
「こら!…もう、何処の猫かしら」
あたしはそんな事を言いながら、庭に下りて、猫が落としていった花を拾う。
今にも枯れそうな、白い花だった。
六枚の花びらがついているけど、その殆どがすでにヨレヨレだ。
このまま花を捨ててしまってもいいんだけど、何となくあたしはその花を持って縁側まで戻る。
「何だよ?その花」
と。
お風呂上りの乱馬が、縁側のあたしの横にどかっと座りながら、話し掛けてきた。
「拾ったの」
あたしがそう答えると、
「何でも拾ってくるなよなー」
乱馬は、ちょっと呆れ顔だ。
「あたしの勝手でしょ!」
あたしはそういって、拾ってきた花を見た。
すると、あることを思い付いてしまった。
「乱馬!占ってあげようか?」
「は?」
「花占いしてあげる!」
あたしはそういって、乱馬の顔を見た。
乱馬は怪訝そうな顔だ。
「占うって何を?」
元々占いに興味がないのか、乱馬はあまり乗ってこない。
「そうね…YesかNoで答えられる事がいいわね」
あたしがそういうと、
「じゃあ、明日晴れるか晴れないか」
乱馬は全く夢のないことをいう。
「そんなの、天気予報みればわかるでしょ!他にホラ、もっと…恋愛について、とか」
…あたしを好きか、嫌いかとか。
あたしが、ちょっと照れながらそういうと、乱馬はいともばっさりと言い切った。
「却下」
「何でよ!」
あたしが怒ると、乱馬は、あたしが持っている花を指差していった。
「だって、その花、花びらが六枚しかねーだろ」
「え?」
あたしは、自分の持っている花を見た。
確かに、花びらは六枚ついている。
「一枚足りねえんだよ」
乱馬はそういって、あたしの横から立ち上がり…部屋に戻ってしまった。
「ちょ、ちょっと…!なんで逃げるわけ?」
あたしは慌てて追ってこうとしたけど、
「あかねー、あんたホント鈍いわね」
そんなあたし達の様子を居間から見ていたなびきお姉ちゃんが、ハアとため息をつきながらあたしに向っていった。
「鈍いって?何が?」
あたしがなびきお姉ちゃんの隣に座りながら聞くと、
「わかんないの?じゃあ、やってみなよ。花占い」
なびきお姉ちゃんはそういって、あたしの持っている花を指差した。
「うん」
あたしは、素直に頷いて、プチ…プチっ…と花びらを取りながら、 「好き…嫌い…」と呟いた。

好き、嫌い、好き、嫌い、好き、嫌い…

…ここで、花びらはなくなった。
「あかね。乱馬君は、花びらが一枚足りないから嫌だって言ってたんでしょ?」
なびきお姉ちゃんは、花びらのない花をもったまま固まってるあたしに、にやりと笑いながら言った。

……あ!
「な、何いってんのよ!アイツは!」
あたしは、今ごろにようやくそれに気がついた。
「今更照れても遅いって。乱馬君はホントに大変ねー。こんなに鈍い許婚を持つと」
なびきお姉ちゃんが、あきれた様子であたしにいう。
「そ、そんことないもん!」
あたしは真っ赤になってしまった顔を隠すように、ダダダダ…と廊下を走る。
そして、部屋に飛び込みながら、密かに決めた。


うん。今度花占いをする時は、七枚の花を見つけてやってみよう。
…ホントはそれじゃ占いにならないんだけど。
でも、それなら乱馬も、占わせてくれるはずだから。

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