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振り返れば

机の整理をしたとある休日。
久し振りに、昔つけていた日記帳を見つけ、開いてみた。
現在の日記帳は、もう六冊目。
初めて日記をつけ始めたのは中学生の時。だから、随分の冊数になる。
何だか昔懐かしくなって、あたしはページを開いてみた。

中学生のあたし。
毎日の他愛の無い出来事と格闘技の事でページが埋め尽くされていた。
高校に上がったばかりのあたし。
・・・抑えきれなくなってきた東風先生への気持ちが、「何となく」書かれていた。
「何となく」と表現したのは、もし誰かがこの日記を読んだとしても、これが東風先生の事だとわからないように、巧妙にあたしが書いていたからだ。
なんで、こんな書き方をしたんだろう?
不思議でしょうがないけれど、たぶん「日記にも心の内を全て記すのに抵抗がある」、あたしの頑なな心の表れだと、今思えばそう感じる。

「・・・」
あたしは、次々とページをめくっては、不思議な気持ちでその日記を読み進めていた。
日記はやがて、乱馬がこの家にやって来たあたりの日付にさし変った。
すると、そこから先はそう・・・面白いくらい、毎日毎日、乱馬の事ばっかり日記に記されている。
これ、乱馬の観察日記?
思わずそんなことを思ってしまうくらい、あたしの日記の中では「乱馬」という単語が踊っている。
やれ、おかずを取られただの暴言を吐かれただの、最低男だのくされ外道だの。
その日にあったことが、とっても明確に日記には記されていた。
きっと乱馬がこれを見たら怒るだろうなあ・・・あたしはそんなことを考えて、思わずふっ・・・と笑ってしまう。
しかも、中学時代の日記は一日数行くらいしか書いていないのに、現在では一日に一ページ、もしくはそれ以上に渡ることが多い。
つまり、六冊の内期間が短いのにも関わらず、あたしの日記は乱馬の事で半分は埋め尽くされている計算だ。
「・・・」
そう考えて毎日を振り返ってみると、あたしの生活は本当に乱馬一色なのね。
・・・現在の日記は、六冊目。それも、もうすぐ終わろうとしている。
この日記の中身は、もちろん乱馬の事が一杯。
それまでと少しだけ違うのは、乱馬の事だけじゃなくて、「乱馬とあたしのこと」で一杯なのか。
ちゃんと付き合い始めてからの日々を綴ったのが、この六冊目の日記だからだ。

この様子じゃ、七冊目の日記はどうなるのかな。
七冊目も、二人の事で一杯の日記になるのかな。
・・・ああ、でもそれを決めるのはこれからのあたしたち次第なのか。
「・・・」
願わくば、そんな楽しい日記になりますように。
あたしはそう願いを込めて、それまでの日記帳を机の奥深くにしまった。


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