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歴史1

部屋に残された三人は、乱馬達が戻ってくるまでの間、セルラにいるコロンと通信を行っていることにした。
真之介が本性を現し、あかねが再び連れ去られ、そしてラヴィの居城が姿を現した後。
新たにタクトと旅立つこと、
そしてラヴィの居城にいよいよ向かおうとしていることは、コロンにも一応連絡はしていたシャンプー達であったが、
改めて、ここ数日の出来事や新たに発覚した出来事などについては、まだコロンに連絡をしていない状況であった。
癒しの里にいる時よりも、通信がたやすく出来るようになった今、
今まで出来なかった分も含め、頻繁に連絡を取り合いアドバイスを得よう。いわゆる、そういうところであろうか。

「繋がったある!」
シャンプーの手の平によって撫でられた水晶玉の光が、部屋の壁にあたり、
ゆらり、とコロンの迫力ある顔が壁一面に映し出された。

二日ぶりに見るコロンの顔に、あいさつもそこそこ、
「相変わらずの迫力あるな」
「齢三百年の妖怪というのは、あながち嘘ではなさそうじゃ」
「三百年とは何事か。せいぜい百年あるぞ」
「確かに、百年あれば十分に猿の干物のようにはなりうるものじゃが…」
そんなコロンに対して、シャンプーとムースがぼそぼそと呟く。
『…おぬしら、全て聞こえておるぞ』
コロンは、相変わらず成長しない無礼な孫娘達を軽く一喝すると、

『…おぬしが、神楽の孫じゃな』
シャンプーたちはさておき、そのすぐ傍でことを見守っていたタクトへと、目を向けた。

コロンとタクトは、シャンプーたちの話を介しては何度か接触はしているが、
お互い実際に話すのは初めてであり、顔を合わせるのも、実は初めてとなる。

「じいちゃんから、少し話は聞いている。セルラ大陸の偉大な魔道士だって」
人見知りは割としないほうではあるが、祖父の神楽以外の名のある魔道士と話すのは、初めて。
タクトが少し緊張した面持ちでコロンにそう話しかけると、
『おぬし、良く見ると神楽の若い頃に良く似ておる』
コロンはそういって、カカカと笑い出した。
『神楽は、若かりし頃より有能で強大な魔法の使い手であったぞ。そう、今のおぬしと同じように大地属性の魔法のな…』
「じいちゃんも…」
『一つおぬしと違うのは、神楽は魔法戦士ではなく魔道士であった、ということじゃな。神楽は大地属性の魔法をメインの魔法として使ってはいたが、他の三大魔法…火・水・風属性の魔法も使いこなしておった』
「…」
『それに、簡単な治癒魔法も使うことも出来ていたし、自らの出身地である癒しの里に戻った後も、それらを駆使して里を守っておった」
「そうか…じいちゃんは、すごかったんだな」
『おぬしは、魔道士ではなく魔法戦士ゆえ…使う魔法は一種類じゃが、その代わり剣の腕も確かじゃ。どうかその力を、わが孫や、我らが王子に貸してほしい』
コロンはタクトに優しくそう語り掛けると、軽く頭を下げた。
そして、
『それよりも…タクトよ。おぬしは、例のカードのことについてきちんと話を聞いておるか?』
「え?ああ…じいちゃんから簡単に。あとは、ここにくるまでに皆からも…」
タクトは、コロンの質問に素直に答えた。

そう。
タクトが旅に同行することが決まり、そこから里を出発するまでにそうそう日にちはなかったのだが、
自分達が知りえている情報については、シャンプーとムースがタクトに説明をしていたのだ。
だから、皆と、そしてタクトが共有している知識についてはほぼ同じ状態ではある。
が、

『ではそれを前提として、今日はお前達に話をしたいと思う』
コロンはそういって、軽く咳払いをした。

「前提としてとは、一体どういうことあるか?」
これには、横で話を聞いていたシャンプーも口を挟んでくるが、
『里にいる時の最後の通信で、確か王子が…『クロノス』という本を入手したといっていたな』
「そうある。あとは…」
『カードと共に隠されていたロッドが、何故かカードの中に取り込まれて絵柄も変わったと…』
「そうある」
『…その謎を解くには、カードもそうじゃが、カードに力を与えた王のこと、そして…そもそもこの世界の魔法事情を知っておくべきなのではないかと思ってな。せっかくの機会じゃ、お前らに知識としてそれを授けようと思う』
コロンはそういって、三人に並んでその場に座らせた。
コロンの提案は、三人にとっては非常に有難いものであった。
というのも、カード自体については色々と情報を集めてはその知識を深めていたわけではあるが、
魔法の歴史自体は、魔法学校などで本格的に「学問」として勉強する以外は、そうそう詳しく知り得るものではない。
知っていて、その魔法の威力とか、それが珍しいものかそうでないか、魔道具の使い方程度のことである。
タクトに至っても、自分の祖父以外からこのような教授を受けることなどそうそうない。
とにもかくにも、世界でも指折りの魔道士からじっくりと細かな話を聞けることなど、またとない機会である。
三人はしばし、コロンの話に耳を傾けることにした。



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