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再び3

「いいか、おまえ等!まずは雑魚どもを一掃するぞ!」


タクトが真之介と対峙している間に、乱馬達はその他の魔物達を排除するべく対峙していた。
魔力を無効化する森から出た途端に、おぞましい魔物達がその力をふるおうとはしているが、
逆を言えば、乱馬達の魔力も復活したため、こちらも万全の体制で魔法を使える状況となったのである。
とはいえ、魔法を使って戦うのは、主にシャンプーとムースであるが。
・・・
「さあ、かかってくるよろし!久々に全力全開で使う魔法、うずうずするね!」
早速、そんなことをいって嬉々としているシャンプーに向かって、近くで舞い上がっていた枯れ葉や落ち葉が変形した魔物が襲いかかっていった。


ザアアアア!


あたりを包み込むような轟音と、まるで命を得ているかのような複雑怪奇な動きをしながらシャンプーへ向かってくる、その魔物に対して、
「おまえには私、倒せない!・・・紅蓮撃、あらため紅蓮乱舞!」
シャンプーはそう叫ぶが早いか、左手の拳を一瞬強く握りしめたかと思うと、手を開いて天高くに振りあげた。そして向かってくる魔物に向かって突き出すように振りおろす。
その瞬間、


ゴオオオオオ!


耳の奥底に響くような轟音とともに、シャンプーの手から螺旋を描いた深紅の炎が飛び出していった。
そして魔物を一瞬で捕らえると、まるで桜吹雪があたりに舞散るかのように無数の炎の玉となり、魔物に襲いかかる。
当然ながら、枯れ葉で出来ている魔物は一瞬でその炎に焼き尽くされ、


…ギャアアアアアア!


まるで、地獄の底から雄叫びをあげるかのような断末魔を残し、跡形もなく消えていった。
「す、すげえな」
巨大な魔物を一瞬で焼き付くす炎。
以前、戦いの中でシャンプーが見せてくれたのは「紅蓮撃」という炎の突風で相手を消しとばす技だったが、
しばらく見ないうちに、遙かに強力な技になっている。
乱馬が思わずぼそっと言葉を漏らすと、
「魔法が使えない間に、イメージトレーニングして必殺技の名前、考えていたある」
それに、久しぶりの魔法、魔法の方もうずうずしていたあるな。
シャンプーはにこにこしながらそんなことを言っていた。
技や力はパワーアップしていても、根本的にはシャンプーは変わっていないようだ。乱馬にはそれが何だかおかしくもあり、また、ありがたくもあった。
なので、そんなシャンプーに感化され、
「おらたちも負けてはおれぬぞ」
「そ、そうだな」
乱馬達も改めて気合いを入れる。そうこうしている内に、


グシャアア!


土の中から無数の突起が盛り上がり、まがまがしい姿をした魔物が現れた。
「土が相手なら、おらが相手だ」
シャンプーに感化されたのもあるが、
やはり魔法の腕がうずうずしていたのだろう。今度はムースが矢面に立った。
そして、
「水の加護の元に!蒼龍砲…!」
そう叫ぶと同時に、左手を魔物に向かって差し出した。
すると、


ゴオオオオ!


差し出された左手から、蒼き姿をした猛々しい巨大な水の龍が現れ、一瞬のうちに土の魔物を喰い尽くしてしまった。
以前目にした技は火や風の技であったが、今回の水属性の魔法は明らかに前回よりもパワーアップした魔力で放たれているように見えた。
ムースも、シャンプー同様に着実に力をつけているようである。

そんな二人のおかげで、ほぼ時間がかからずに魔物を対峙することができた乱馬達は、
「…」
その魔物達をこちらにけしかけたラヴィと、改めて向かい合った。


「…虫けらともが。懲りずに我の邪魔をする」


そんなラヴィは、苦々しげな表情で呟くと、静かに身にまとっていたローブを投げ捨てた。
ローブの下には、漆黒の上下の衣服が見える。
乱馬達皇族が纏う衣服とは異なるが、どちらかというと、古い時代の皇族が身に纏っていたような…そんな衣装のようにみえた。
それが何を意味しているのかは、今は乱馬にはわからないのではあるが。

ラヴィは、苦々しい表情のまま、静かに乱馬達へ左手を翳した。
そして、、
「カードを渡し、命乞いするならば…一瞬で痛みを感じぬ内にその命を奪ってやってもよい。ただし、渡さぬというのならば、じわじわと苦痛を与え、なぶり殺しにしてやるとしようか」
そういって、その左手に邪悪な黒い光を集め始めた。
…当然のことながら、命乞いをするつもりも、そしてカードを渡すつもりもない。


「ふざけんな!俺は、いや俺達だって、あの時からまた強くなっている!絶対におまえになど負けない…!」


魔物の腕を一瞬で切り落とした良牙、
一瞬の炎で魔物を焼き付くしたシャンプー、
そして水龍で魔物を喰い尽くさせたムース。


皆、理由はともかくとしてこの旅でどんどんと強くなっているのだ。
乱馬とて、いろいろな意味で肉体的にも精神的にも成長しているはず。
絶対に、ラヴィなどには負けられない。


「さあ、どうする。我が闇の光は、一瞬でおまえを捕らえそしてその四肢を引き裂くぞ。四肢を引き裂かれたものは、光の魔法でも復活は出来ぬ」


ラヴィは、徐々に徐々にその光を大きくしながら、乱馬に向かって叫ぶ。
「俺は、おまえになど絶対に屈しない!それに…まずはこの間の借り、返させてもらう!」
乱馬は、そんなラヴィに対しひるむことなくそう答えた。
ラヴィはそんな乱馬に対して、フン、と鼻で笑って見せた。
そして、
「では…八つ裂きになり…死ね!」
ドオオオン!
手に集めていた闇の光を、乱馬に向かってときはなった。
「…」
乱馬は、素早く剣を水平にして自分の前に構えた。そして、


「俺だって、みんなには負けねえ!」


…とはいえ、実際に使うのはしばらくぶり。
でも、ラヴィに対抗する手段として有効活用するにちょうどよいもの。
乱馬は腰のカードフォルダから1枚のカードを取り出してカードスロットに素早く差し込んだ。
そして、
「闇の光を跳ね返せ!」
剣を構えながら、そう強く念じ叫んだ。


その瞬間。


カッ…!


あたりを、閃光が走り抜けた。そのまばゆさに、その場にいた誰もが一瞬目を閉じるも、
「!」
次の瞬間目にしたその光景に、乱馬だけではなくその場にいた者すべてが目を見張った。


 


閃光があたりを包み、消えるのと同時に…乱馬が構えた勇者の剣が、強く光りだしたのだ。
無論、闇の光は跡形もなく消え失せていた。
以前、戦いで剣とカードを使用したときは、刃先に小さく白い光をともす程度であったが、今回は剣全体が光を帯びていた。
それは、精神的にも乱馬自体が成長し、そしてカードとの精神の融合もうまくいっている証。
カードは、主と場所を選ぶ。
弱気心を持たずに己の意志で、カードを使う。
カードに操られるのではなく、カードを操る立場の人間として、乱馬が成長している証であった。


「…こざかしいまねを」
…そんな乱馬の様子を、ラヴィは苦々しげな表情で見ていた。
だが、
「だが…カードを使ったところで、おまえより私の方が強いことには変わらない」
ラヴィは怯むことなくそういい捨てると、闇の光を手に翳しては幾度となく乱馬に攻撃を始めた。
「くっ…」
乱馬はそれらの光を剣ではじき返しながら、
「せや!」
ひゅっ…
持ち前のみのこなしで、ラヴィの懐に入り込むと剣でその身体を切りつける。
シュッ…
とはいえ、そう簡単にラヴィのからだに傷を付けられるはずもなく、すんでのところで逃れられてしまった。
傷を付けることが出来たのは、ラヴィが衣装に付けていた何かの飾りのようなものだけであった。
「くっ…」
だが、それだけですましたくはない。
「この…虫けらが!」
ラヴィが尚も乱馬に光を翳そうとした瞬間、
「剣だけじゃ、ねえ!」
乱馬は剣で闇の光をはじきとばすと、一瞬の隙をつきラヴィの顔に向かって思い切り拳を突きつけた。
「っ!」
まさか、接近線で素手で攻撃をしてくるとは思わなかったラヴィは、慌てて身を逸らすが、口のあたりに拳がかすり、わずかに唇を切ったようであった。
「やった…!」
そんなラヴィから離れ改めて戦況を確認した乱馬であったが、
「…」
今まで相当下に見えていた輩に自身の身体へと傷を受けたことに対して、
いよいよラヴィが本気を出すべく、今まで以上の力を蓄えていることを感じた乱馬は、喜ぶのもつかの間、再び剣を構えてラヴィと対峙したのであった。


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