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ペルソナ5

乱馬達がカタルのじい様の亡骸を見つけ、再び里の皆の家を回っている頃。


 


「ムース!繋がったある!」


 


カードを探す為に里の書物庫や宝物庫を回っては、カードに関する何か手掛かりを探していたシャンプーとムースであったが、
魔力が回復していることを期に、
交信を絶っていたシャンプーの祖母・コロンへ通信をするべく、書物庫奥にあった小さな納戸に入り込んで通信を試みていた。
そして何度目かのアクセスを試み、ようやく繋がったのである。


 


二人は書物庫、及び納戸の扉に鍵をかけ、コロンからの受信映像を壁へと映し出した。
「ひいばあちゃん!」
『シャンプー!ウィスタリア大陸についてから全く音信が無かったから心配していたのだぞ!』
「おばば、久しぶりじゃ」
『おお、ムースか!他には…周りにいないようじゃし、おぬしら一体どこにおるんじゃ?ずいぶん狭い部屋の中にいるようじゃが…』
久々のひ孫娘の姿と、その幼馴染の姿にコロンがしわくちゃの顔を更に皺くちゃに---もちろん、結界の関係でアクセス状況が悪いのもあるが---する。
「ひばあちゃん、実は・・・」
いつアクセスが途切れるかわからない状況もあるので、
再会の喜びもつかの間、シャンプーがこれまでの状況、事情を的確に説明した。
そして、
「神楽が眠りを覚まさない今、とにかく早くカードを見つけて、ラヴィを倒すしか手はないある。ラヴィが死ねば、世界中の悪しき気が浄化されるはずある」
最後にそう付け加えて、口を閉じた。
『…そういう事情じゃったのか。神楽とは魔導師繋がりの古い付き合いじゃった。神楽の孫が生まれた時に一度手紙をもらったことがあったが…とんだ目にあったもんじゃな』
「孫二人とも、今は里の警備に出ているある」
『…。神楽の孫じゃ、魔力もそうとうなものじゃろうて?』
「一人は剣術に優れ、一人は魔法剣士あるな。癒しの里にいるけれど、癒しの魔法じゃなくて大地の魔法の使い手ある」
『そうか。それよりも…まあたしかに、ラヴィが死ねば悪し気は浄化されるじゃろうが…』
「おばば、今はそれしか手が無い。それに神楽に関しては、あかねの体力が回復すれば恐らく悪しき気…闇の光を浄化できるはずじゃから、その施術を安全に施す為にも早くカードを手に入れて、我々はこの里から離れないとならんのじゃ」
ムースが、シャンプーの意見の援護をする。
『あかね、か。全く数奇な運命じゃのう。天文学的数字の運命確率の元生まれた、光の魔法の使い手として能力が目覚めるとはな』
「…それと引き換えに記憶は失っておったが」
『すべて片付くまで、とにかくお主らは王子を支えるんじゃ。あかねのことは、すべてが片付いたら王子と、あかね自身に任せよ。あの二人が本当に結ばれる運命ならば、全てが終わった時に何かが変わるじゃろう』
コロンは小さなため息をつきながらそう呟いた。
そして、
『さてカードの事じゃが。お主らとまさか今日連絡が取れると思ってなかったが、久しぶりにカードのことについてわしは占いをしてみたんじゃよ。そしたら、面白い結果が出た』
閑話休題。
コロンは表情も一転させ、シャンプーとムースに語りかけてきた。
コロンは占いの名手。何のてがかりも情報も得られない今、コロンの占いは救いの手だ。
二人はぱあっと表情を明るくしてコロンの話に耳を傾けた。
『最後のカードじゃが、その里の中にあることは間違いないと思われる。カードも、そう語っておる』
「やっぱりそうあるか!」
『その場所じゃが…カードには、”鏡に映る月が沈む山の端、神のみぞ知る”と読めた』
「鏡に映る月…?」
『そうじゃ。わしにはよくわからんが、…おぬし…ろあ…が…』
コロンから結果を聞いている最中、急に通信が不安定に途切れ始めた。
神楽の結界が弱まっているおかげで魔法は使えるようになりつつあるが、まだまだそれが不安定なことを物語っていた。
「ありがとう、おばば。良くわからんが、鏡を探してみよう」
通信が途切れてしまったら、また再度繋がるまでに時間がかかる。下手したら、今日はもう繋がらないかもしれない。
とりあえずムースはコロンに礼をいい、話をまとめた。シャンプーも、頷いている。
『また何かあったら連絡せいよ』
コロンも、言葉短く二人へのメッセージを繋ぐ。ムースはそんなコロンに軽く礼をして、先に納戸から出て行った。
コロンの占いが示した鏡について、調べようというのだろう。
「ひいばあちゃん、また連絡するある」
シャンプーも何度から出るべく通信を切ろうと通信用の水晶玉に触れた。
と、その通信が切れる瞬間だった。
『…しかし、わしの思い違いじゃったんだろうか』
独り言か。コロンが通信画面でぼそっとそう呟いたのが聞こえた。
「ひいばあちゃん?」
シャンプーは通信を切断するその手を止め、画面へと目をやる。
『確…神楽……りじゃ…記…』
シャンプーが聞いているのに気付かづ、コロンは何かを呟いている。
が、こんな時にタイミングが悪く何度も通信は切断され、やがて、プツっ…と途切れてしまった。
「…」
シャンプーは通信が途切れた水晶玉に目を落とした。
コロンは一体、神楽の何について「思い違い」をしていたというのだろうか?
もっともコロン自身もそれについては記憶に自信がないようだが、
「思い違い」というその言葉が、シャンプーはどことなく引っかかった。
それは、その後ムースと書物庫内で「鏡」について調べている間も変わらず、シャンプーの胸の中に残っていた。


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