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Resolution

グリッタ嬢からの情報提供のかいもあり、
…ライトから滲み出る闇の原因はまだハッキリしないが、
探し求めていた街・昴が浜を救い出す道が、ようやく繋がった。

キャッスルターミナルを覆う分厚い闇の壁も、グリッタが操るシュバルツの残したクライナーと一緒ならば破る事が出来そうだ。
ただ…



「俺も行く!俺たちは昴が浜を目指して旅をしていたんだ!」


自分だけが置いていかれると知った時のライトの気持ちは、皆痛いほど分かってはいた。

だが、ライトから滲み出る闇の原因が明かでなく、更にそのような状態で闇の皇帝・ゼットと接触させるわけにはいかない。そう判断した結果、やはり結論は覆らなかった。


それ故、一行はライトを車掌やレインボーライン総裁へ託し、決戦に向けてそれぞれの列車へ乗り込むべく、走り出したのだった。




…その、最中。
それぞれの列車が止まるターミナルに走りながら、ヒカリはふと、自分の目の前を走っていく小さな背中へ目を向けた。


ミオと固く手を握りあい、戦いに挑むにはいささかファンシー過ぎるピンクのショートコートに、タータンチェックのミニスカート姿。
でも、その顔付きも瞳も…迷うことなく、真っ直ぐに前を見つめている、少女。カグラだ。


旅を始めた時に比べたら、自分も勿論だが、カグラは遥かに成長した。
ヒカリには、そんなカグラが日に日に眩しく見えていた。

お互いに成長しあい、そして支えあって。
足りない所は補いあって、時には…皆に内緒で肌を重ねあった時もあった。

ただそれと同時に、もしもこの戦いが終わり、自分達がもとの姿…子供に戻り、トッキュージャーとして戦った記憶が全て消えてしまったら。
そうなれば、大人の姿の時に支えあい、励まし合い、そして求めあった記憶も消えてしまう。たとえ、そこから新たに成長して思い出を作っていくとしても、果たして同じ結末に辿り着く事ができるのか?

…ヒカリはそんな想いに駆られ、一人眠れぬ夜を迎えたこともあった。



だが…




「…よし。目指すは…昴が浜!」
…列車ターミナルにつき、目的地を告げるトカッチのアナウンスを耳にし自らも運転席に着座しながら、ヒカリは真っ直ぐに前を見つめる。



完全に戻った、子供の頃の記憶。
祖母からもらったけん玉、強くなって母や祖母を守りたいという願い。
そんな二人を闇の町から救いたいと思う、今。

それら全てが、ヒカリをこうして前に導いている。
それに…

「…」
ヒカリはそっと一度だけ目を閉じる。

瞼の裏に浮かぶのは、先程見つめていた小さな背中と、そしていつも見守ってきた屈託のない明るく愛らしい笑顔。


…初めて、家族以外で「守りたい」と思った、大切な人。


たとえこの姿での記憶が、波打ち際に立つ泡のように消えてしまうとしても、
あの笑顔をその最後の瞬間まで守るのが、自分の役目だ。


「…」
ヒカリは、ゆっくりと目を開けた。


グリッタに誘われた列車は、間も無くキャッスルターミナルへの切り替えポイントに入ろうとしていた。

ヒカリは決意新たに列車の操縦レバーを握りしめると、最終決戦へ繋がるレールへとその身を委ねたのだった。
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